映画「君の名は。」感想

「君の名は。」を観た。この夏は話題作が目白押しな中で観たのはポケモン映画だけです、というのも勿体ないというか人として問題があるんじゃないかとも思えてきて、しかし最寄りの映画館でやっている「シン・ゴジラ」は時間が合わず、では「君の名は。」にしましょう、ということで行った。

と書くと消極的選択の果てみたいだが、Webにあふれる新海誠監督評はときどき斜め読みしていて、ものすごくハマるか全然合わないかのどちらかのように思えてちょっと怖かった、というところもある。新海監督の映画はこれまで観たことはなく、「君の名は。」が初めてとなった。

20160918-10

とてもよかった。合う合わないとかの個人の好みのレベルでなく、多くの人の心を打つ普遍的な強さを持った映画だと思う。

「世界は美しい」そして「人生は生きるに値するものだ」と、誰の言葉だか忘れたけど、そんな感想だけが残ってあんまり細々と語る気にもなれず、「すごかった」ぐらいしか出ない。一緒に観に行った妻は「先が読めな過ぎて胃が痛くなった。楽しかった」と言っていた。

何でしょうね。こんなに「いい」以外の感覚がないエンターテインメント作品に出会ったのはものすごく久しぶりな気がする。とりあえずパンフレットは買ったし、RADWIMPSのアルバムも買ったし、そのうち小説版も買うでしょう。もっといいスクリーンと音響の場所で観たいという気持ちもある。

雑に書いてしまうけども、本作の映像の「美」しさは改めて語るまでもないというか「新海誠監督作品」というのは「そこはとりあえず絶対保証します」ということなんだと思っている。そのうえで主人公たちの「善」性が気持ちいい。これといって特別な描かれ方をしているわけではない、等身大の若者たちでいながら、まっすぐにそれぞれの信じる「善」を為そうとしていることが、気持ちよく作品を見られた理由の1つなのかなと感じた。

「真善美」のもうひとつ「真」においては、設定された事実の複雑さ、難解さと、それに翻弄されながも、最初から最後まで「真」を解き明かし、最良の結果を目指そうとする主人公たちの姿勢に圧倒される。「強い」という印象は、そうしたところから来ているのかなと思った。

ところで、RADWIMPSというバンドをこれまで知らなくて、しかし「どこかで聴いた感じ」がものすごくあることに、ちょっと戸惑っている。