「決定版フィンテック 金融革命の全貌」。デカく出た書名に違わぬ内容

「フィンテック」(FinTech:ファイナンス+テクノロジーの造語)の本を1冊ぐらい読んでおこうと、いちばん奥付の日付が新しいものを手にとった(1カ月ぐらい前に買った)。とても文章が読みやすく、内容もよく整理されていると感じた。

「ビットコイン」「ブロックチェーン」をはじめとした技術の概要から、社会に与えるインパクト、日本固有の事情や問題、われわれ一般市民がフィンテックの時代に向けて知るべきこと、身に付けるべきリテラシーなど、気になっていた点がきっちりと網羅されている。

用語解説や業界の将来展望だけに終始せず、市民の視点からもしっかりと語られているのがいいし、親切さを感じる。私はだらだら読んでしまったが、普通に読めば2時間程度で読み終えられるだろう。

本書で解説されていることを強引に圧縮すると、「FinTechで金融業界のあちこちにあった余剰なリソースが圧縮され、高精度・低コストのサービスが受けられる。ただし、ユーザーは今まで以上の金融と情報のリテラシーを身につけていないと、FinTechサービスの恩恵を受けられないし、危険性が高まることすらある」といったところだと理解した。

FinTech解説書としてはちょっと後発だと思うが、近い業界の人から「なんとなく気になる」というレベルの人まで、とりあえず本書を読んでおけば基礎の基礎レベルの知識は仕入れられるのではないかと思う。