【今日の表紙買い】少女終末旅行(1)ゆるい。

往年の佐藤明機氏のようなテイストを感じて購入。

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「ほのぼのディストピア・ストーリー」って何よ、「ラブラブ連続殺人」もありかよ? と思わせるキャッチコピーが端的に表すように、文明崩壊後とおぼしき(特に説明はなかった)廃墟を装甲車「ケッテンクラート」に乗った2人の少女が旅するという設定。

背景世界の説明はないがケッテンクラートの解説は巻末にある。実在した装甲車だそうだ。ケッテンクラートって「げんしけん」に出てなかったっけ? という程度のミリタリー知識でなんかすいません、と思いながら読んだ。

昔、伊集院光氏のラジオで「ないないあるある」というコーナーがあった。「あり得ないシチュエーションでのあるある」を募集し、例えば「服の代わりに全身にピーナッツバターを塗っているときのあるある」というお題に「アリが寄ってきて困る」みたいなネタ(実際にこういうお題やネタがあったかは覚えていない)が集まってくるんだけど、それと似たノリを感じた。常識外れの前提を当然のように飲み込んだうえで、常識的な感覚は失わずに楽しむ。まあ、フィクションはどれもそうか。

冒頭に佐藤明機氏のテイストを感じたと書いたけど、ページを開くとそんなことはない。佐藤氏のような猛烈な背景の書き込みはなく、建物やメカ含め、かなりの割合の線が(全部ではない)フリーハンドで描かれているんじゃないかな。キャラクターの表情も終始ほやーんとしていていゆるい。最初の何ページかは物足りなさを感じたが、目が慣れれば、ゆるめもまたよし。