Evernoteのバッドニュースを読んで考えたこと

ここしばらく自分がグッタリとしていて何も情報を入れようとしていなかったのだが、Evernoteに関するこのような記事を目にした。うーむ…。

元社員らに聞く「エバーノートはなぜ深刻な状況に陥ったのか」(前編)
岐路に立つエバーノート。新CEOで再起できるか(後編)

Evernote社の経営や開発に問題があったのではないかと検証していく内容が主だが、「フリーミアムモデル」の難しさの話もその背景にあると感じた。

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Evernoteといえばフリーミアムモデルの理想像という印象が強い。ちょっとググってみれば、2014年12月公開のこちらの記事や、

フリーミアムの勘所が5分でわかる!【成功事例6選と失敗事例2選付き】

2015年4月公開のこちらの記事など、ざっくりと書かれた記事の中では成功事例の筆頭格の扱いである。

フリーミアムモデルのWebサービス収益ポイントまとめ

が、冒頭のBusiness Insiderの記事によれば、Evernoteを今も安易に成功事例扱いするのはちょっと待てよということだ。若干言いがかりめいて感じられる部分もあるが、そういえばEvernote Businessが始まったときの販促戦略など、かなり微妙な感じだったな……などと思える面もある。

Evernoteのようなサービスは、いかに登場時には画期的であっても、テクノロジーの進化と共にコモディティ化するしかないだろう。コモディティ化を見越してより大きなプラットフォームの傘下に入るか、成長戦略を成功させ続けていくか、という選択肢のほかに「そこまで派手に成長しなくてもいい」という選択肢もあることはあるだろうと思うのだが。

価値を認める人だけが使う高級文房具のような方向で経験価値を高めて、ブランドを確立していく形だ。Evernoteは、そういう方向に意識があるのではないかと思っていた。が、冒頭の記事ではそういう前提ではない。

Evernoteが苦境にあるならば、Dropboxもまた似たり寄ったりではないかという気もしなくもない。そういえば最近EvernoteもDropboxもやたらと「仕事に使え」というメールやら何やらの通知が多くて、なんか変わったね、と思っていたところだった。それとも、Dropboxは無料と有料の機能が明確に差別化されているしMicrosoftとの連携なども進んでいるから、もっと上手くいっているのだろうか。

現在、フリーミアムモデルで成功しているビジネスツール系サービスといえば、Google関連が筆頭に挙がるだろう。Googleといえば、代理店とのパートナーシップにものすごく力を入れている印象がある。一定以上の成長のためには営業大事、ということだろうか。

今後生まれるであろう新サービスはどうしていくべきか、具体的には、おそらく直近で同様の課題に直面するであろうNiantic(Ingress、ポケモンGO)はどういうことに注意するべきなのか、という点が気になっている。開発の問題がとにかく大きいのか、営業に力を入れていくことが実は重要なのか、とか。