「としまえん フィッシングエリア」。釣り初心者の親子連れでも楽しめた

夏に息子から「釣りに行ってみたい」というリクエストがあったのだが、釣りなんて田んぼの用水路でミミズを使って適当な魚を釣る程度の経験しかない私としては気が進まずにいた。

とりあえず、施設が充実していて初心者でも釣りやすいと評判の、としまえんのフィッシングエリア(プールが閉鎖している秋〜春の期間を釣堀として運用しているらしい)に行ってみようじゃないかということで、9月末の営業開始を待って、行ってみた。

としまえんフィッシングエリア | t-fishingarea.com

池袋から西武池袋線で豊島園まで、各駅停車で15分ほど。としまえんに行くのも初めてなのだが、こんなに地方感あふれる駅&駅前なのか…と少々戸惑った。

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20151004 11 toshimaen fishing areajpgフィッシングエリアの入り口は、としまえん自体とは異なる。看板が出ているので迷うことはないと思うが、ちょっと遠い。

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どことなくディストピアめいた雰囲気が漂うシーズンオフのウォータースライダー(出口にまるまると肥えたカラスが複数羽たむろしていた)を抜け、受け付けへ。

料金は親子2人で2時間5,000円

今回は、「土日祝祭日」に「男性」と「中学生以下」の2人で「エサ釣り」を2時間利用。で、料金は以下のようになった。

男性2時間:2,200円
中学生以下2時間:1,400円
レンタル釣り竿:600円×2
エサ:200円

合計:5,000円(税込)

都内で手軽に釣りを体験できる手軽さも含め、かなりリーズナブルな方だと思われる(渓流釣り体験なども調べたが、けっこう高かった&当然ながら遠かった)。これで、30cm以下の魚を12匹まで持ち帰ったりその場で食べたりしてよいとのこと。

としまえんフィッシングエリアでは火をおこした「魚焼き場」が設けられており、釣った魚をその場で捌いて焼くことができる。魚焼き場の利用そのものは無料だが、魚1匹につき1本の焼き串を購入する必要がある(1本100円)。その他、塩も売っている(100円)。

どんなに手軽でも釣りは釣り

受け付け後、2人分の仕掛けの準備をして釣り開始。ちなみに使用するエサの種類は冷凍イカの切り身で、ミミズとか得体の知れない虫とかではない(用意されたエサ以外は使用禁止)。エサ釣り用の竿は普通の竹竿で、仕掛けは返しのない釣り針と小さな玉浮きだけのシンプルなもの。どれくらいの深さがいいのかわからなかったが、レンタルの仕掛けの浮きの高さを変えずに使った。

始めて30分ほどの間は、大きめのアタリに合わせて竿を上げてみても、ほとんど手ごたえがなかった。返しのない釣り針を使うのは初めてで、相当にうまくやらないと連れないのでは……と思い始めたところで1匹釣れた。メインの魚であるニジマスの特性なのかどうだかわからないが、浮きがすっかり沈むぐらいの大きな引きの2、3回目ぐらいで上げるといいようだ。

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その後、息子の竿にもヒット…したのはいいが、激しく針を飲み込んでしまっていた。針はずし用に随所にラジオペンチが用意されているが、返しのない針とはいえ、元気なニジマスをつかんで針をはずすのには難儀して、飛び散った血で服を汚してしまった。

その後、もう1匹針を飲み込んだニジマスがヒットし、このあたりで食べきれず持て余す予感がして3匹で終了。経過時間は1時間半弱といったところだったが、十分に堪能した。

ここで反省したのは、いくら「手軽」とはいえ、釣りは釣りだなあということ。魚をつかめば手はヌルヌルになるし、針を飲み込むなどのアクシデントがあれば激しく格闘しなければならない。午前中に2時間ほど釣りをして、午後からはポケモンセンターにでも…と思っていたが、全身生臭い男がポケセンを徘徊するのは問題がありすぎるので、釣りのあとはそのまま帰宅した。

ハサミが用意されていて、自力で魚を捌ける

魚を釣ったあとは捌いて焼いて食べる。フィッシングエリアの受付付近に魚焼き場と捌く場所が用意されていていて、サイトを見ると「全部自己責任でよろしく」とあるが、焼き場ではスタッフの人が焼き方の指導などをしてくれるので、未経験者でもあまり心配しなくてもいいだろう。

捌く場所ではハサミが用意されており、捌き方の写真入りの丁寧な解説もある。私は小学生のころ、親戚の家で自分で釣った魚は自分でさばきなさいと伯母さんに言われて包丁を持たされるも、どうしてもできなくてギブアップした経験があった。情が移ってしまうのもあったし、プヨプヨした腹に包丁を突き立てるのがどうしてもできなかったなあ…と思い出しつつ、もうあのころの私じゃなかった。というか、ハサミだと超簡単に捌ける。

ほかの家族連れを観察してみると、小学校低学年ぐらいの女の子がすすんで魚の腹を開いたりもしていたし、わりと(特に女子は?)抵抗なく取り組めるものなのかなあ。包丁だとケガの心配も頭をよぎるが、ハサミであれば相当なことをやらかさない限りケガもしないだろうという安心感も、親の視点からはある。蛇口の水を流しながらできるので、グロさが薄れるということもあるかもしれない。

今回は私が3匹とも捌いた(30分ぐらいかかった)が、次に行くときにはやってみたいと息子も言っていた。

サイトでも「おいしい」とされる自慢の魚は、確かにおいしい

串に刺して、塩焼きにしているところがこんな感じ。炭火である。

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ほかの人が焼いているところを見ているとかなりコゲコゲのカリカリになるまで焼いていて、大丈夫なんかいな…と思っていたが、スタッフのお兄さんいわく「きちんと火を通そうとすると、これくらいになります」とのことで、わが家のニジマス3匹も似たような感じになってきたところで焼き上がりとした。

けっこう見た目がごっついので、息子が食べたくないと言い出すのではないかと心配したが、1匹目をかじって「おいしい!」と感激した様子で、結局2匹食べてしまった。ちなみに息子はかなりの魚好きなので、普通の子供のリアクションはまた違うかもしれない。まあでも、自分で釣った魚を食べるのは特別な経験で、みんな喜ぶだろうか。

ニジマスをほかの場所で食べた記憶もないが、確かに、淡泊で変なクセもなくおいしい。写真入りの説明を見ながらしっかりと捌いたので内臓の処理も問題なくできているし、針を飲み込んだニジマスはすぐに弱ってしまったとはいえ、さすがに新鮮だ。サイトでも「富士の流水で育った、生きが良くおいしい魚たち」と謳っているだけのことはある。

おにぎりやビールを持ってきてしっかりと「食事」をしている家族連れも見かけた。しかし関係ない話ではあるが、帰りに豊島園駅前をふたたび通ったとき、寿司屋と干物料理屋が並んでいたのには苦笑してしまった。

さすがにそちらに入る気にはなれず、ちょっと駅前のマクドナルドに入ったのだが、ポテトを食べていても手がまだ何となく生臭くていけない。釣りの日は釣りだけにした方がいいと、あらためて感じたのだった。