ウェアラブル時代のキーワード「習慣」と、そもそも習慣とは何か? について

ウェアラブルが来る来ると言われつついまひとつ盛り上がらない状況が続いていますが、近い将来にどこかの端末がヒットし普及したとして、そこで出てくる新ビジネスのキーワードは「習慣」となるでしょう。

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モバイル・スマートフォンの時代は「ソーシャル」「リアルタイム」「オフライン」といったキーワードが出てきました。その先に何があるのか、人間とより密にかかわる機械が提供するものは何かというと、それは生活そのもの、日々何をするかを、きめ細かく示唆したり方向付けしたりするものに違いありません。

ビッグデータで何する? 人のデータをより緻密に取れるようになって何ができる? という切り口から考えても、「習慣」に関わるものに行き着きます。例えば毎日の体調の変化を記録できるサービスは、その次の段階として体調を改善するためのアドバイスを、さらには食事指導やスポーツの提案、そのための商品の販売などまでやってくれるようになるでしょう。

ここで考えたいのは、その「習慣」とは何だ? ということです。

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習慣とは人格の礎である

私たちが何となく「習慣」という言葉を使うとき、「通常の生活にちょっと付け足すもの」みたいなニュアンスで行ってしまいがちですが、実のところ習慣とは、生活そのものです。

朝起きたら何をするか。食事をいつ、どのように食べるか。どのように仕事を進めるか。歯磨きをいつするか。人と会ったときにどのように挨拶をするか。寝る前に何をするか。どのようにして寝るか。いずれも、私たちが習慣であると特別に意識していないことろにも、必ず習慣があります。そして、それは今後、ITの影響をより強く受けるようになっていきます。

そして、長く繰り返される習慣は、人格そのものを形成します。

どんな立派なことも、一時の高揚感で「決心」するだけでは意味がない。その後の長い期間をかけて継続し、遂行して初めて、その立派さは自分の人格として身につくと。
「継続・習慣」が美徳を、能力を、人格を作る :Heartlogic[旧館]

過去にずいぶんと回りくどく及び腰なことを書いていましたが……。つまり、ウェアラブルでビッグデータな近未来、私たちは人格形成に今以上にITの影響を受けるだろう、ということです。

人格形成への影響を強めるIT

今でもネット依存症と言われてしまうような人がいますが、そういう方向性とはまた違うところで、生活習慣がITにコントロールされることが増えるでしょう。「何かのために道具を使う」ではなく、大量のデータを備え人間の行動をシミュレーションできる機械の力により「道具に従い行動する」という、こう書いてみると数昔前のSFのようなシチュエーションが増えていきます。

それが悪い方向に作用すると、低いところに転がりやすい性質を見抜かれ低いところに転がされまくった挙げ句、冗談でも自虐ネタでもないダメ人間が大量促成されてしまう、ということが、ゲーム絡み以外でもありそうです。昨今問題視されることの多いプライバシー関連とは別に、生活にどこまでどのように関わるのが好ましいのか、といった議論もされるべきなのかもしれません。ちと先走りすぎかもしれませんけども。

そうした中で、ユーザーにとって大事なのは、朝目が覚めたときにまず何をするか、起きたら何をするか、といった細かい習慣を強固にし、地味なことの継続ができる、精神の安定を保つスキルなのではないかと思います。

と言ってみても、どうすれば? という感じですが。おそらく「ブログを書き始めて気付いたら数時間経っていた」みたいな時間管理の適当さは問題がありますね。