褒め上手・甘え上手の理由:自己肯定感をめぐる冒険(2)

一般に、自己肯定感がない人のイメージは「引っ込み思案」「内気」といったところになると思います。ですが実際には、内気だけど自己肯定感が十分にある人もいます。また、自己肯定感がなくて積極的、そして攻撃的、という人もいます。

▼前回:
自己肯定感は資本である:自己肯定感をめぐる冒険(1) | Heartlogic

20140628 11

例えば、やたらと他人と衝突し、相手の失点をあげつらって優位に立ちたがる人。自分を肯定し評価できないぶん、他者を落として安心しようとするのは、自己肯定感がない人の典型的な行動パターンです。積極的そうだから、「リア充」っぽいから自己肯定感がある人だ、という捉え方はできません。

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自己肯定感がある人は「褒め上手」で「甘え上手」

では、自己肯定感がある人とない人の違いは、どこに現れるでしょうか? 私が観察するところでは、自己肯定感がある人は総じて褒め上手、甘え上手であり、自己肯定感のない人には、なかなかまねのできない点です。

私たちは誰しも、他者に褒められれば嬉しいですし、他者の役に立つことを喜びに感じます。自己肯定感がある人は、自分と他者は対等だと当たり前に考えられるので、自分がしてほしいことを誰かに頼んだり、自分がしてもらって嬉しいことを他の人にしたり、ということに迷いがありません。

それが、自己肯定感のある人が褒め上手、甘え上手である理由です。一方で自己肯定感がない人は、自分は他者よりも劣ると考えてしまうので、「自分なんかが褒めても喜ばれないよね」とか「自分が頼んでもダメだろうな」とか思ってしまいがちです。

また、低い自己評価(自分を肯定できないので、何かするたび自己評価も下がりがち)を補おうとする気持ちが働くので、必要以上に自分に関心が向きがちになり、ほかの人への関心が下がったり、素直に相手を評価する気持ちになれなかったりすることもあります。

褒め上手、甘え上手はもちろんトク

自己肯定感がある人の、褒め上手、甘え上手っぷりというのは、「ゴマスリがうまい」とか「抜け目なく人にたかる」とか、そういう嫌らしいものではありません。ホントに打算も意図もなく、周りを気持ちよくさせられる人っているんですよね。

そういう人は、当然ながら周りから好かれますし、友達も増え、コミュニケーションもうまくいき、あらゆる面で得をするチャンスが増えます(そこまでの打算はなく、結果的に、ということですよ)。

こう考えると、やはり、ものすごく大きな資本です、自己肯定感があるということは。

自己肯定感がなくても、なりすませば大丈夫(!?)

じゃあ自己肯定感がない人はどうなの? 損をし続けるしかないの? というと、そういうものでもないと思います。

自己肯定感は幼いうちに作られ、大人になってから高めていこうとしても、非常に難しいようです。それは残念ですが、大人には知識も技術もあります。自己肯定感がある人の行動パターンを真似て演技する、「なりすます」ことで(これには大変なエネルギーを使いますが)、自己肯定感がある人と同じようにいい具合にやっていくことも、できるんですよ。簡単ではありませんが。一旦崩れると、ベースがないので立て直すのがしんどいですが。

次は、この「自己肯定感がある人になりすます」ことを軸に、大人の自己肯定感の高め方、守りかたについて、考えていきたいと思います。