「 #アホ男子母死亡かるた 」を見た息子が困惑して「おかあさん死なないで!」と言った件

わかりやすく作られた物語と違って、現実の出来事には喜怒哀楽が混在しているものです。と、言っていたのは誰だか忘れてしまいましたが……。例えば人が亡くなった悲しみの場にも、つい吹き出してしまうような笑いが存在していることがよくある。世の中とはそういうものであると。

確かに、テレビで報じられる他人の葬式はただただ沈痛な様子に見えますが、実際に参加する葬式は、親類縁者がバカ話をしてみたり、思い出話に花が咲いたり、意外な再会があったりして、悲しいばかりでもありません。世の出来事はそんなにわかりやすいものではなく、だからこそ、味わい深くもあります。

と、いう前置きからの「#アホ男子母死亡かるた」なんですが。この本はまさに、混在するさまざまな感情が込もった、味わい深い本だと思います。

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本書は、Twitterのハッシュタグ「#アホ男子母死亡かるた」に集まったツイートが、紆余曲折の末に本になったものです。出版のきっかけにとなったTogetterのまとめ主である福嶋祐子さん(@ykfksm)からお送りいただきました。ありがとうございました。

アホ男子を笑うだけでも、笑いながら愛でるだけでもありません。現役アホ男子母ならではの観察眼と愛情とその他のさまざまな何かに、お祭りに積極的に参加するサービス精神が加わって、さらにTwitterならではの表現の制約から、鋭く研ぎ澄まされた短文として結晶しています。

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私がいちばん長い時間腹を抱えて笑い転げたのは026ページでした。シチュエーション自体がそれだけで面白いのですが、同時に、確かにあるわこれ、と思いながら、もしかするとうちの子が見られているのでは? と、うすら寒い感じもしました。

さらに、親としてこの場面を作ってしまったときの何とも言えない脱力感を思い出し、加えて自分もアホ男子側の立場でやっちまっていた(もしくは現在形でやっちまっている)かもなあ、という苦笑いも混ざり、わけのわからない笑いの波に襲われました。

何と言いますか、育児にたずさわりながら、苦労を笑いに変え、共有していこうとする人たちの、心の弾力のようなものを感じて、不思議な安心感が湧いてきます。

ところで記事タイトルの件ですが、うちの息子は話の先を読みすぎのようです。まさか、そんな反応をするとは思いませんでした。

「○○死亡かるた」は、当然ながら文字どおりの意味でなくてちょっとした言葉の綾なんですけども、日ごろ「すぐ死ぬとか殺すとか言うな!」と叱るアホ男子の親としては、ちょっと立場ナシだったかもしれません。

#アホ男子母死亡かるた
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