【ヤゴの飼育】息子が突然持ってきたヤゴの羽化までの記録

息子が小学校から持ってきたヤゴを飼育し、無事に羽化させることができたので、試行錯誤の記録を残しておきます。同じように、プール開き前にお子さんがヤゴを持ってきた家庭で、参考になればと思いつつ。

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「ヤゴ救出作戦」ですと?

プール開き前に屋外プールを掃除すると、大量のヤゴが捕れます。私の田舎ではヤゴなんて珍しくなさ過ぎて、今思い出してみるとプールのヤゴをどうしていたかはまるで記憶にないんですが、それを持って帰って育てようという発想が全くありませんでした。よって、ヤゴの生態も飼い方もほとんど知りません。

しかし都会では「ヤゴ救出作戦」とか言って、みんなで持って帰って育てよう! みたいな話になるんですね。それはまあ、好奇心旺盛な子どもは「救出」して育てたいでしょうよ。でも、小1が実質的に育てるのは困難だし、しかも東京の環境ではより難しいわけですよ。

そもそも、住環境がアレな東京で、教育機関がなんで子どもに軽々しく生き物を持ち帰らせるのか、不思議でなりません。幼稚園では無邪気にドジョウを持ち帰らせるし、小学校に入ったら今度はヤゴかよおい、勘弁してよ。水と温度の管理だけでも一苦労だし、エサも金出さないと確保できないし、逃がす川や沼すらないんだよこのへん……。

と、心の中で愚痴りつつも(Twitterにも書きましたが)、適当に捨て置くこともできず、ヤゴを育てることになるわけです。

正直なところ、この時点で無事に羽化させられる自信はありませんでした。ゆえに、写真もあまり撮っていません。

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経過など

6月7日

夕方、息子がヤゴを持ってくる。ペットボトルにヤゴ1匹とアカムシ数匹入り。

6月8日

見なかったことにしたいと思う。

6月9日

ヤゴを100均の水槽に入れ替える。イトミミズを買ってくる。羽化用に棒を立てる必要があるらしいので割り箸を立てる。
しばらくして見たら、割り箸に掴まってた(頭が下)。以降ずっとそのまま。

6月10日

割り箸に掴まりっぱなしでイトミミズを食わない。もう知らん。

6月11日

イトミミズが全滅する。「羽化直前は食べなくなる」と知ったので、それに賭けるが、その後週末まで動きなし。

6月15日

夕方、割り箸を上って水の上に出てきているのを発見(頭が上)。羽化か!? 息子ぬか喜び。

6月16日

未明、水の中に戻っていた(頭が下)。残念。

6月17日

未明、割り箸を離れて漂流していたので、死んだかと思う。息子がいきなり死骸を見てショックを受けないように、お手紙に死んだと思われる旨を書いて置いておく。
朝、息子が号泣しながら学校に行く(ヤゴは動かないので、見ただけで死んでいるか生きているのか分からない)。その後、水槽を見たらまた割り箸に掴まってた。
夕方、息子が帰ってきて、生きていると知ってホッとしたらしい。
夜、また割り箸を上って水の上に出てきていた(頭が上)。

6月18日

朝、昨夜の状態から動かず。
夜、そのまま動かず。つついてみると一応生きてる。これはひょっとすると棒が短いのでは? とようやく気付き、公園で拾ってきた木の枝(40cm程度)を割り箸に継ぎ足す。風呂に入って、上がったら羽化が始まっていた(23:00ぐらい)。

6月19日

0:00前後、トンボ出てくる。

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色がちょっとイメージと違うけど、アキアカネ(赤とんぼ)ですね。アキアカネは羽化してからある程度時間が経つと、よく見る感じの色になるそうです。

6:40ごろ、最初の羽ばたき。息子興奮。着地したところを拾って(羽を痛めないようにすくい上げて)ベランダの野菜に止まらせる。

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11:30ごろ、どこかへ飛んでいったとの報告。息子悲しむ。

なんでしょうか、この達成感は。

ヤゴのエサは生き餌のみ。東京都内で買える店は?

ヤゴの飼育の最大の難関は、エサです。生きたエサしか食べません。

「冷凍アカムシを目の前でヒラヒラさせたら食べました」なんて報告もあるようですが、カメの餌付けでもあるまいし、毎回そこまで手間をかけたくはないよ……と思って、生き餌を確保しようと考えました。後で考えれば「冷凍アカムシをヒラヒラ」と「生き餌を確保」のどっちが手間かというと圧倒的に後者なんですが。

代表的なエサとして挙がるのは、生きたアカムシです。東急ハンズやデパートの屋上のペットショップをいくつか当たってみましたが「冷凍ならあります」とのこと。その後調べて分かったんですが、生き餌を長く生かしておくこと自体が、専門店でもかなり難しいんですね。

東京都内で生きたアカムシを買いたい場合、都内のあちことにある「釣り具の上州屋」が手っ取り早いようです。山の手線沿線では新宿、渋谷、池袋、秋葉原、神田、新橋にあります(すべての店舗に常に生きアカムシがあるかは分かりません)。

ただ、釣具店の生き餌は成長を抑制する薬剤が使われていて、それをヤゴが食べるとトンボになれないのでは? という話もネットに書かれていました。これを上州屋某店に一応聞いてみたところ「当店では薬剤を与えたりはしていないが、メーカーがどうしているかは知りません」とのこと。

若干心配になったので、結局、新大久保の「円満屋」というペットショップに(アカムシと似たようなものだと思われる)イトミミズがあるということで、こちらでイトミミズを買いました。こちらでは常に生き餌が売っているわけではないようなので、もしも買いたい場合は電話で確認した方がいいと思います。

ちなみに、ヤゴはエサが不足すれば共食いもするし、ミミズやワラジムシを食べるという話もあり、けっこうワイルドな食生活です。なので、そこらへんの公園等でワラジムシやダンゴムシなどを捕ってきて与えるのが、都内でのエサの確保方法としてはもっとも手軽かもしれません。今回は、下記のような事情により確認できていませんが。

これ(↓)は乾燥エサだそうですが、ヤゴに与えられると説明に書かれています。

羽化する「直前」(1週間ぐらい?)はエサを食べない

さらにネットで調べてみると「羽化前はいっぱい食べる」という記述と「羽化直前はエサを食べなくなる」という記述がありました。しかし、なぜか誰も「羽化直前」とは具体的にどれくらいの期間なのか書いていないので困りました。30分なのか? 数日なのか?

今回のヤゴの例から推測すると、小学校から貰ってきたアカムシも全部食べてはいなかったので、1週間前ぐらい前から食べなくなるという感じなのでしょうか。考えてみれば羽化するために体を軽くしたいはずなので、数時間とかの短かさのわけがないですね。

結局、棒の長さが足りませんでした

ヤゴの飼い方の難関2は、棒でした。割り箸くらいの棒があれば器用に羽化するんじゃないかと思ったら、ぜんぜん足りなかったようです。結局彼(?)は、15日あたりからずっと、適当な長さの棒を探していたのでしょうか。

割り箸の長さは20cm弱で、水が7cm程度だったので、水面から出ているのは13cmほど。そして直立していて、表面はツルツルだったので、羽化に適さないという判断だったのかもしれません。

その後持ってきた木の枝は40cm程度で、若干反っていて、デコボコがあり掴まりやすくなっていました。おそらく気に入る枝さえあれば水から上がってじっと待つようなことはなく、16日の朝には羽化していたのだろうと思います。

ヤゴの体長は5cm程度だったと思いますが、中から出てきたトンボは最終的に7、8cmはありました。うん、まあ、割り箸では無理でしたね。

それにしても、よくがんばってくれました。息子が一喜一憂しながら見守っていたのも、とてもよかったと思います。