歯医者常連だった私を13年間虫歯から守り続けた「ウォーターピック」の習慣について

歯並びが悪い、生活が不規則、体質的に虫歯になりやすい(らしい)の3拍子そろった私は、子どもの頃から、検診のたびに毎度数本の新しい虫歯が見つかるという状態でした。大人になってからもちょいちょい歯を痛め、歯医者に行っては痛い目に遭い、を繰り返していました。

いよいよ奥歯の1本が深刻にぶっ壊れ、十数万ほどかかるという歯根治療をしてもらっていた25歳のときに、そのときの先生から「電動歯ブラシを使え」と「ウォーターピックも使え」という、2つの指導をされました。

このうち電動歯ブラシは数年でやめてしまいましたが、ウォーターピックは今日に至るまで使い続けており、これのおかげで、その後13年ほど、新しい虫歯が一切できませんでした(半年ほど前に、犬歯とその前の歯の間に小さい虫歯ができてしまって、治してもらいました)。


このときの先生以外に歯医者でウォーターピックの話をされたことはないのですが、あの先生に教えてもらわなかったら今頃どうなっていたかと思うとゾッとします。意外と普及していないようですが、私にとっては手放せないものです。

Panasonic ドルツ・ジェットウォッシャー 白 EW1250P-W
B001MBV4SI

ウォーターピックとはこういう製品です。タンクに水またはぬるま湯を入れ、スイッチを押すとノズルの先端から勢いよく、一定のリズムで水が噴き出します。

歯磨きでは取り切れないゴミの除去と、歯茎のマッサージ効果

私は毎日1回、夕食後〜寝る前の間にウォーターピックを利用します。まずは歯の表面〜歯茎にまんべんなく当て、口を開けて裏側からも、ゴミを掻き出すような感じで歯の隙間を中心に当てていきます。

ウォーターピックの水流は、ちょっと弱めで使っても「水回りのしつこい汚れがよく落ちる」程度のパワーがあります(あまり強い状態で頬の粘膜に当てるとイテテテテテとなるぐらい)。その水流により、使用後の歯は、なまじっかの歯磨きでは実現できないレベルでツルツルになります。また、歯磨きでは取りきれない奥歯の間に挟まったゴミがポロポロと出てくることもあり、歯並びが悪い私の場合、歯磨きだけで歯の健康を維持しようとするのは無理だったのだなと強く実感しました。

ゴミを取るだけでなく、リズムを持った水流による歯茎をマッサージする効果もあります。これがデンタルフロス(歯間ブラシ、糸ようじ)との大きな違いです。ウオーターピックを勧められた先生に「最初の1週間ぐらいは血が出ることもある。弱い水流から徐々に強い水流にして、最終的には最強の水流で使いなさい」と言われて、そのようにしていました。始めた当初は確かに出血することもあったように記憶していますが、じきに慣れ、歯茎の色が鬱血したような赤から普通のピンクっぽい色に、徐々に変わっていきました。

たまにウォーターピックをせずに寝てしまった朝には、口の中がまずーい感じになり、改めてウォーターピックの効果は絶大だと感じます。現在私が最も長く続けている「習慣」は、間違いなくこれです。

ちなみに、いくら水流を強くしても歯石の類は取れないようです。半年に1回は歯医者に行って、検診と歯石取りをしてもらうようにしています。

13年使い続けていて、若干謎に思うところ

先述の歯科医の先生に電動歯ブラシとウォーターピックを勧められたとき、とにかく「歯茎を鍛えろ」と言われました。電動歯ブラシは最も固いブラシを使って歯茎を徹底的にマッサージしろ、ウォーターピックも最強の水流で、歯よりも歯茎に当てろ、と。

数年して電動歯ブラシが壊れたとき、マッサージ効果としてはウォーターピックがあれば十分だと思われること、2つ歯磨きまわりを電化するとメンテナンスがかなり面倒になることを考えて、電動歯ブラシをやめてしまいました。そのかわり、歯ブラシは常に「かため」を使い、歯茎をブラッシングするような磨き方をしていました。

しかし、実際のところ、何でもかんでも歯茎をスパルタ式に鍛えようとすることは、よろしくない場合もあるようです。新規の虫歯がないとはいえ、その後も既存の虫歯のかぶせ物が取れたり、治療痕が痛んだりして何度となく治療をしてもらっていたのですが、そうしたときに、現在お世話になっておる先生から、歯根治療をしてかぶせた歯の横の歯茎をあまり強く刺激してはいけない(実際、そこの歯茎はよく痛くなっていた)、という指導を受けました。

以来、歯ブラシは「ふつう」を使い、ウォーターピックも真ん中ぐらいの水流で使うようにしています。おそらく、全面的に健康的な歯の人は、強めの水流で。神経を抜いたりした部分がある人は、その部分についてはやさしめで、といった使い方がいいのではないかと思います。

ネットでウォーターピックの話題はあるのかなと思って調べてみると、歯科医相談みたいなところで「唾液を流してしまうのが問題である(歯の再石灰化が阻まれる)」「水流により歯周病菌を歯周ポケット(歯と歯茎の間)に押し込んでしまうのでは?」という意見がありました。ただ、いずれもドクターの想像ないし推測の域を出ないような話しぶりでしたが。

以下の論文の抄録によると(全文は未読)、有効性は専門家の間でも認められたようですが……。

以上の結果から,脈動ジェット水流式口腔洗浄器具を併用した場合,臨床的にプラークの抑制効果があることが示された.また,歯肉溝内の歯周病原細菌の抑制効果があることも示された.これらのことから,脈動ジェット水流式口腔洗浄器具を用いた歯肉縁上の洗浄の歯肉縁下に対する有効性が示された.
CiNii 論文 – 脈動ジェット水流式口腔洗浄器具の臨床効果

それにしても、歯医者で普通にウォーターピックを勧めないのはなぜなのか、ちょっと不思議です。万人に向くわけではないから? フロスの使用を勧められることはよくあり、今お世話になっている先生には、フロスの話が出たときにウオーターピックを使っているという話をしたところ「それならいいですね!」と言われたのですが……。

効果がどうこうというより、単純に、機械が1万円前後と安くはないからかも? と思います。歯医者は特にお金の話で患者がナーバスになりやすいと思うので、一種の危機回避なんでしょうか。

(追記 2010.12.20)
ウォーターピックには、小型で旅行や出張にも持って行くことができ、ちょっと安いタイプの製品もあります。こちらのような(↓)。

Panasonic ジェットウォッシャー ドルツ ホワイト EW-DJ40-W
B00346K5FW

私が最初買ったのはこのタイプだったのですが、1年も使わないうちに壊れてしまいました。原因は不明ですが、もしかしたらかなりの勢いで水を噴射するため細かいボディに無理がかかるのかも? と思い、その後は据え置きタイプにしています。こちらは7、8年ほど使い込んでいても、全く壊れません(結婚するときに、かなり汚れていたので買い換えました)。

旅行のときなどには、かわりにフロスを持って行くようにしています。