新戦略&新製品を発表したEye-Fiの先に見える、まだまだ長い道のり  

5月11日、アイファイジャパンは新製品「Eye-Fi Mobile X2」のほか、いくつかの新発表を行いました。

Eye-Fi Mobile X2 8GB EFJ-MB-8G
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Eye-Fi Mobile X2は、容量8GB、SDスピードクラスClass6に対応する。価格は7,980円。アイファイジャパンの担当者によると、同容量だった「Eye-Fi Explore X2」との違いは無線LANの位置情報を利用したジオタグ追加機能の有無で、ローエンドの「Eye-Fi Connect X2」(ジオタグ追加非対応)の容量アップ版といえる製品だという。
アイファイ、ダイレクトモード搭載の「Eye-Fi Mobile X2」を18日発売 - デジカメWatch

Eye-Fi Mobile X2の登場および価格改定で、Eye-Fi X2シリーズのラインアップは、次のように変わります。

Connect X2(4GB ジオタグ無 6980)→ Connect X2(4GB ジオタグ無 ¥5980)
 → Mobile X2(8GB ジオタグ無 ¥7980)
Explore X2(8GB ジオタグ有 ¥9980)→ なし
Pro X2(8GB ジオタグ有 RAW対応 ¥15880)→ Pro X2(8GB ジオタグ有 RAW対応 ¥9980)

なんでExplore X2はなくなっちゃったの? と見せかけて実際は、Explore X2と同じ価格帯にPro X2が降りてきて(だから消えたのはPro X2の価格帯の製品で、Explore X2は機能アップしたとも考えられる)、Connectが2つの容量から選べるようになった、という感じです。悪くないです。短命だったExplore X2を持っているのも悪くない……。

その他、日本のパートナーと提携しての、新戦略の発表が2点ありました。

1つは、カシオの「EXILIM TR-100(EX-TR100)」へのソフト提供(TR-100はまだ国内発売日が未定です)。TR-100をパソコンに接続したらEye-Fi提供のソフトが自動的に動き、クラウドに写真をアップロードする、いわば「USB接続でEye-Fiを体験できる」ソフトとのことです。

もう1つは、ソフトバンクBBとの提携により、オンラインショップ「ソフトバンクセレクション」での展開。海外ではいわゆる家電量販店やカメラ店との提携があるが、携帯電話事業者との連携は世界での初の試みだとのことです。

ところでEye-Fiの目的は、無線LAN搭載のSDカードを売ることだけではなく、それをコアとして、写真を中心にコミュニケーションをしたり、データの利用が容易になったり、といった総合的なソリューションを提供することです(会社概要にもそんな感じのことが簡単に書いてあります)。

今の日本では、震災、そして津波によって大切な写真を失い、悲しんでいる人が大勢います。いざというときに備えて、写真のデジタルデータをクラウドに置いておく、というのはもっと注目されてもいいし——どうもマスメディアでは「流出」のリスクの話題ばかりが目立ちがちですが——、Eye-Fiはそのための優れた技術を持っていると思います。

おそらく、カシオやソフトバンクBBとの提携は、もっと多くの人に「写真をクラウドに置いとくといいし、そんなに難しくない」と気付き、実践してもらうための一歩になると思います。しかしまだ、広く普及するまでの道は長く、言ってみればEye-Fiが儲けられる余地もまだまだ大きいはずです。今後はどんな展開が起こるのか、楽しみです。

この次にはビッグローブとかニフティとかNTTコミュニケーションズとかのプロバイダー、特に、無線LANルーターを付けますよー初期設定は全部やりますよー系事業者との提携など面白いのではないかと思います。

まだEye-Fiの一連の動作は不安定なこともままあるので、もうちょっと安定性を高めないと、スキルの低い層を積極的に取りに行くのには不安要素がある、かもしれません。

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