iPad/iPad 2とは何なのか? そしてiPad 2がライバルにおよぼす影響
先日発表された(日本では「風呂の蓋」だけが妙に話題になった感のある)iPad2について、興味深い記事がありました。「iPad 2 キーノートの何が大切だったか « maclalala2」で紹介されている記事では、iPad発表時とiPad発表時に紹介されたアプリの違いから、アップルはこの1年でiPadの何たるかを理解したのだ、としています。
今年 Jobs は iPad は PC ではないと何度もはっきりと繰り返した。iPad は「ポスト PC デバイス」(post-PC device)というカテゴリーに属するものだと述べたのだ。しかも今年のデモは少し様子が異なっていた。iWork はもちろん動くし、仕事のためのものだ。映画や音楽ならどうか? それこそ楽しむためのソフトだ。
iPad 2 キーノートの何が大切だったか « maclalala2
昨年iPadを発表したとき、ジョブズはiWorkを動かしてみせた。しかし今年はGabageBandやiMovieだった。iPadは、もちろんiWorkも使えるけども、もっとエンターテインメントを楽しむための、肘掛けイスに座ってくつろいで利用する、パーソナルなコンピュータ・デバイスである、といった話になっています。「30年前『パーソナル・コンピュータ』ということばを本来の意味に使わなかったことを我々は恥ずべきなのだ」とも。
この話には大いに納得感があります。肘掛けイスに座ってくつろぐような余裕を持たない人間は、iPadを持っていてもしょうがないわけで! と皮肉にとってばかりいてもしょうがないので何か考えてみるか……。
それはさておき、iPadの段階での「去年アップルはiPadの何たるかを理解していなかった」という指摘には、若干の疑問があります。初登場時にはiWorkを動かしてみせて「これは仕事にも使えるな(オモチャじゃないな)」と感じさせ、キーボードのないデバイスに何ができるのかと疑ぐる人たちのサイフの紐を緩めさせることが必要だったのではないでしょうか。私はたぶん、あの段階でデモられたのがエンタメ系アプリだけだったら、急いで買ったりはしなかったと思います。
そして1年経ったところで、やっぱりこういう使い方がサイコーだな! と分からせると。
ウチのはまずい…とピンチのAndroidタブレット陣営
iPad 2のニュースはAndroidタブレット陣営にも大きな影響を与えているようです。
韓国Samsung社モバイル部門の副社長(executive vice president)であるLee Don-Joo氏は、新しい『iPad 2』を見て、自社の『Galaxy Tab 10.1』は満足できる水準にないと判断した。「われわれは、不十分な部分を改善する必要がある」と同氏は韓国の聯合ニュースに語っている。
新iPadがサムスンに与えた衝撃 | WIRED VISION
しかも、タブレットに最適化されているはずのAndroid 3.0(Honeycomb)にも「時代遅れのデスクトップOSのようだ」と手厳しいコメントが。そして、サムソンに限らず各社困るだろう、「まだ発表されていないタブレットがたくさん、謎の消滅を遂げると見られる」と、不気味なコメントも付けています。
初代より薄くなり、カメラ搭載で、高速なデュアルコアのプロセッサになったiPad 2の登場で、Samsung社が追求しようとしたハードウェアの差すらも消えてしまった。Samsung社だけではない。米Motorola社など、Apple社の市場に食い込もうとする他の企業はみな困っているだろう。まだ発表されていないタブレットがたくさん、謎の消滅を遂げると見られる。
新iPadがサムスンに与えた衝撃 | WIRED VISION
iPadはなぜ安くできるのか?
iPadの、ライバルがなかなか追いつけない低価格のヒミツについては、こちらのレポートで(1)粗利率が高い。同社製品の平均よりは低いが (2)直販している (3)潤沢な資金による有利な条件での調達 (4)独自開発のプロセッサ という点が挙げられています。
サコナッチ氏のこのリサーチ・ノートは「iPad 2」発表に先だって出されたものだったが、調査会社ガートナー(Gartner)のアナリスト、ヴァン・ベイカー(Van Baker.)氏はiPad 2に関連して、「ハードウェアは現在販売されているいずれの製品にも劣らず、価格設定がアグレッシブな点は前モデルと変わらず、さらにソフトウェアで競合製品を大きく引き離している」とコメント。そして「iPad 2は、競合製品に深刻なダメージを与える。モトローラが先ごろ発売したXoomは、iPad 2と比較されると格段に高く見えてしまうし、HPが投入予定のタブレット(TouchPad)は機能面で見劣りがする」と同氏は付け加えている。
iPadの「安さの秘密」 - 米アナリストがコスト優位性の理由を分析 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
また、そもそも10インチの静電容量タッチスクリーンがアップルによって買い占められている(タブレットが出荷されない理由)という話もあります。
- 2011.03.08
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