モレスキン、カール・ツァイス、そして愛  

ここで書く「愛」はあなたが思う「愛」の定義とはまるで違うかもしれませんが、そういうのもある、ということにしておいてください。

「なぜ、それほどまでにモレスキンノートにこだわるのですか?」
そう聞かれたとき、私は大真面目に「自分の人生を愛しているからです!」と答えることにしています。
モレスキン 『伝説のノート』活用術」P.6 堀 正岳さんの「はじめに」より

という、通称「モレ本」の出版記念イベントに参加してきました。

公式サイトもあります!
モレスキン 「伝説のノート」活用術 公式サイト

私はノートといえば長年スパイラルノート/リングノートのユーザーであり、しかもここ数年はノートを持ち歩く機会が激減しており、さらに参加時点でモレスキンに1文字も書いたことがなく、にこやかに豚しゃぶなどいただきつつ、実は最もモレスキンに縁遠い参加者だったのではないかという気がしています......。

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モレスキンには縁遠いですが、モレスキンを愛する気持ちは理解できると思います。愛すべき自分の人生を、最高のノートに余すことなく焼き付けておきたい......。私にとっては、カール・ツァイスのレンズに対する感覚が、それに近いです。

モレスキンを「伝説のノート」と言うならば、カール・ツァイスは「伝説のレンズ」と言ってしまってもいいでしょう。カール・ツァイスは19世紀半ばにドイツで創業。同社のカメラのレンズは「異常に高いけど写りも異常にいい」という定評があり、世界中の数多くのユーザーに偏愛されています。

過去に出会った最も強烈なユーザーは、推定年齢80過ぎのよれよれの爺さんで、私がCONTAX(簡単に言ってカール・ツァイスと同じメーカーのカメラのブランド)を持っているのを見るや目を見開き「やっぱりコンタックスだ! ライカはダメだ! コンタックスだよな!」と、ライカなぜダメだったのか分かりませんが、大変な勢いで励まされました。おかげさまで、ライカまでは手を出すお金がないことのいい言い訳とさせていただいています。

と、話が変に逸れましたが......。カール・ツァイスはカメラに限らずあらゆるレンズを手がけており、世界の天文台やら、医療現場やらでも利用されています。ちょっと変わったところでは、日露戦争時に東郷平八郎が使用していた双眼鏡もカール・ツァイスだったとか。第二次大戦でドイツが負けた後では、アメリカ軍がやってきてツァイスの技術者を大量に連行していき、その後にはソ連軍がやって来てこちらも技術者を大量に連れて行き、彼らが両国の宇宙開発の礎となった、というようなエピソードを紹介している本もあります。

ニコン、キヤノンといった国産レンズの性能が劣っているわけでは決してありませんが、カール・ツァイスのレンズで撮った写真は理論を超えて格別です。モノとしていいのは当然ながら、歴史や実績が違います(ファンにとっては)。カール・ツァイスのレンズを通った光は、過去の数多くのエピソードに連なるものとして焼き付くわけです(私の脳内世界では)。あと、いろいろあって生産されなくなり、それでもまた復活した、というあたりもモレスキンとカール・ツァイスの共通点と言えるかもしれません。

最高の場面はすべてカール・ツァイスで撮って残したい。これは、モレスキンにあらゆることを記録したい、という気持ちと通じると思います。こういう気持ちが通じる人とって、この「モレ本」は最高です。

そして、こうした気持ちが通じるためには、おそらく自分への「愛」が不可欠なのだと思います。ここでいう「愛」とは単に「自分が好き」ということでなく(それも含めていいと思いますが)、自分のすべてを自分が肯定的に受け止められる、少なくとも投げたり逃げたり放り出したりしない、という覚悟でありひとつの線引きです。時には表面的な感情として「嫌い」になることがあっても、それでも絶対に投げ出さず、受け止めるということですね。

このブログでは「自己肯定感」という言葉で過去に何度か触れていますが、こうした「愛」があるからこその、ユビキタス・キャプチャーでありライフログです。自分を愛せず、日々を何とかやり過ごすような生き方をしていたら、そんなことはハナからしたいと思わないわけですから。

こういう感覚って、物心ついたときからずっと自分を愛している人や、反対にずっと自分を愛せていない人に、理解を得られるのか若干不安ですが......。私は、自分を愛せないといろんなことが始まらないじゃないか! と気付いてから、自分を愛するように努力しています。

モレスキンのノートを手に取り、その手触りや重みに「おっ」と感じるところがあったならば、そこに自分のいろんなことを書いてみることが、自分を(より深く)愛することの第一歩になってくれるかもしれません。こういうのは、カタチから入って自分をうまくその気にさせることが重要です。写真だって、そこらへんにぺろっと置いておくよりも、それなりに立派な額縁に飾ったほうが「愛すべき写真」に見えます。そして第二歩目以降については、ぜひモレ本を参考に!

「できるポケット+ Evernote活用編」では堀さんと一緒に仕事をさせていただきましたが、堀さんの自分を愛しっぷりは本当にスゴイと思います。迷いがないし照れもない。積極的にまねていきたい。

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当日のUstream配信では、こちらのUstream本を参考にしていただいたそうです。ポケットサイズだから現場に1冊! 備えあればうれしいな!

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