「数か月使ったユーザーはもう離れない」Evernote発表会で明かされた興味深いデータ  

2009年9月29日のEvernote発表会で、実におもしろいデータが発表されました。

データの話の前に、やるなーと思ったのが、「モバイルアプリケーションには3つの重要なセグメントがある」として、エンターテインメント(Appleやソニー)、ソーシャル(FacebookやTwitter)、そしてインフォメーション(Evernote)という形を提示してきたところ。

重要資料1

検索とかはいずこに? という突っ込みには、あまり意味がなさそうです。そしてまた、Evernoteのような「自分の情報を整理する」というサービスが、意外なほどなかったことも事実。古くは「PIM(Personal Information Manager/Managemen)」というジャンルはありましたが、Evernoteはまた違います。

壮絶なレッドオーシャンであるエンタメやソーシャルに対して、インフォメーションのサービスであるEvernoteは、オンリーワンにしてナンバーワン(これは私の見解)なだけでなく、他にないユーザーの行動と収益上の特長を持つことが明らかにされました。

重要資料2

上図は、2008年3月に登録したユーザーの、その後の利用を追ったグラフです。2008年3月に登録した3万人のユーザーは、登録後1、2か月で約1/3の1万人ほどになってしまうものの、その後はほぼ減少していません。「数ヶ月使い続けたユーザーは、その後ほとんどといっていいほどEvernoteから離れない」他に類のない状態であるとしています。

そして、面白いのはここからです。この1万人のユーザーはしだいにプレミアムに移行し、Evernoteに収益をもたらしてくれるということです。うっかり1枚写真を取り忘れていました。この1万人からの収益の伸びグラフについては、以下のINTERNET Watchの記事をご覧ください。

2008年3月に加入した3万1000人のうち1万人が残り、この残ったユーザー1万人からの売上げは当初月700ドルだった。なお、この売上げは、プレミアム会員の月5ドルの収益によるものだ。2年後には、同じユーザー1万人から月1万ドルの収益が上がっているという。
EVERNOTE、新サービスと国内企業との連携に関する説明会 -INTERNET Watch

これは非常におもしろい。そして、納得感のあるデータでした。Evernoteはあまり決まった「使い方」を主張しませんが、ユーザーが自分で使い方を考えつくと、そのためによく働いてくれる道具なんですよね。そして、考えた使い方はけっこうわがままなもんで、(自由度の高い)Evernote以外ではうまく収まらない。そりゃ離れられなくなるわけです。

この発表会に関する記事をいくつか。

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