"時間をかける"ことは正しい。「小さなお店のツイッター繁盛論」
Evernote本関連でお世話になった、豚組の社長・中村仁さん(@hitoshiさん)のご著書です。実は、購入してしばらく積んでいたところに献本をいただき、2冊になってしまいました。恐縮です。
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本書を読むにあたって最も知りたいと思っていたのは、Twitterを利用するためのコストをどう考えるべきか? ということでした。Twitter自体はもちろん無料のサービスですが、マーケティングに利用し実を結ぶまでには、相当な時間が必要だと考えられます。その時間をどのように評価すればいいのか、という点です。
その問題は、20ページの次のような記述で、あっさりと片付きました。
じつは、個店を魅力的なものにしてくれるのは、これまでチェーン店で「非効率」や「ムダ」とされてきたことだ。すなわり、お客様に少しでも喜んでもらうため、効率は後回しにして「あとひと手間」をかけること〜
つまり、小さなお店(個店)にとって、コミュニケーションに時間をかけることは正しい。かけるべきだ、ということです。そして、Twitterは従来のツールにない時間のかけ方(コミュニケーションのしかた、お客との関係の作り方)ができる、という話になっていきます。
関連の記述は108ページにもあります。
ただ、人と人がつながっていくのでは時間がかかるものだ。(中略)
それを聞いて、「2年もかかるのか! それは無理だなー」と言う人も多いかもしれない。しかし、だからこそ取り組む価値があるのではないだろうか。なぜなら「2年もかかるなんて無理!」と思う人が多ければ多いほど、長く続けたときに競合するライバルは少なくなるからだ。
189ページでは「コミュニティ志向を持とう」として、このように書かれています。
その発想は、ある意味これまでの考え方と真逆をいく部分もある。これまでのやり方を捨て、まったく違う店作りの必要になることもあるだろう。しかし、それこそが私たちの戦い方なのではないだろうか。そして、そう考えて取り組むお店にとって、ツイッターは最大の援軍となる。
先の記事で紹介した「グーグル時代の情報整理術」には、「仕事とプライベートを融合させる方法」という章があります。ここでは「まず、仕事とプライベートは別個のものではないと認識することが重要だ」とし、仕事とプライベートの「バランスを取る」のではなく融合させ、仕事中のちょっとした時間に自分の時間を取る、プライベートの買い物中、レジの待ち時間でメールに対応する、といったようにしていけばいい、と説いています。@hitoshiさんのTwitter上での活動も、この「仕事とプライベートの融合」という発想上にあるものと捉えていいと思います。
ただ「グーグル時代の〜」では、こういうことも言っています。例えば休暇を取ってビーチでバカンスをしているようなときに仕事のメールをチェックするか否か、という問題について、著者自身は少しずつメールを片付けておく方がストレスを溜めずに済むが、仕事のメールを見ない方がいいという人もいるだろう、それは自分がストレスを溜めずにすむ方法をえらぶべきだ、といったことです。
Twitterを使ってコミュニケーションに時間をかけるとして、どこまでストレスを感じずに時間をかけられるか、というラインには個人差があると考えられます。そして、より長く、より楽しんで(充実して)と時間をかけられる人が、Twitterを有効活用できる、ということになるのだと思います。
ではどうしたら楽しく、充実感を持ってTwitterに時間を使えるようになるか? という一つ手前のレベルの疑問に対しては、特別にページを割かれてこそいないものの、あちこちにヒントが提示されています。
- 2010.08.12
- [コミュニケーションの話(ソーシャルメディア、社会の話) | 読書・書評]
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