NEX-5は時代の徒花か、革命児か!? 約2週間目レビュー  

iPhone 4への想いを絶つべく、ソニーのコンパクト一眼カメラ「NEX-5」を買いました。

買っちゃった

これまで使ってきたコンパクトデジカメ「LUMIX DMC-LX3」がiPhone 3GSでほとんど用が足りる感じになってしまって出番がなくなってしまったのと、息子の動画をフルHDで撮れて、なおかつ持ち運びやすく手ぶれ補正が効くビデオカメラでないカメラが欲しいなと思っていた折、そういう特殊なニーズにジャストフィットしたのがこの機種でした。

B003LV0J92ソニー デジタル一眼α NEX-5 ズームレンズキット ブラック NEX-5K/B
ソニー

by G-Tools

EvernoteのCEOもAMNの社長も、みんなが気になってたらしいのですが、実際のところどうなの? 買いなの? と聞かれると、これがなかなか簡単には答えにくい感じがしています。

「小さい・一眼・カンタン・だけど画は上級指向」と欲張りすぎなコンセプトと、それゆえの困ったところも理解しつつ、まとめて受け入れられるならいいんじゃないかなと......。

基本的にフルオートを想定しているらしい操作系なので、凝りたい人には向かない

「デジタル一眼(レフ)カメラの小さいやつ」感覚で買うと、まずここで憤慨することになりそうです。

UIが全体的に普通のデジタル一眼(レフ)ではない独創的なものになっていて、例えばフォーカスポイントの移動は「ボタンを押す」-「画面上でポイントを動かす」-「決定」という3アクションが必要になります(決定せずポイントを動かしながら撮ることもできますが、他の操作ができなくなります)。

露出補正には「ボタンを押す」-「画面上でポイントを動かす」の2アクションが必要。ISOの変更などしようとすると「メニューを呼び出す」-「1段階目のメニューを選ぶ」-「2段階目のメニューを選ぶ」−「ISOの値を選ぶ」-「決定」という5アクションが必要になります。こりゃもうAUTOでいいやって感じになります。

私は絞り優先AEモードで、フォーカスポイントを動かしつつ、他はほとんどマシン任せで撮っています。最初は絞りや露出補正をいじっていたのですが、しだいにカメラ任せの撮り方に慣らされてきている感じがします。

独創的なUIで、マニュアルを読まずに使うと混乱を招きそう

このカメラ、突き詰めていくと「コンデジのようなお手軽操作で、写真は一眼クオリティ(ボケ味が楽しめます!)」というのが、最大のウリになりそうです。

しかし、ボケをうまく活かした写真を撮ろうとすると、フォーカスポイントを意図した部分にきちんと合わせたりとか、場合によっては絞りに合わせてISOやら露出補正もいじったりとか、そういう操作が必要だと思うんですよね......。そうでないとすると「たまたまボケてた」ぐらいの感じにしかならないような。

ところが先述のような独創的なUIのため、「初心者に高度なことをやらせたくて独自のインターフェースを作ってみたら、多少分かってる中級者をかえって混乱させてしまったでござる」的なところに行ってしまっていないか、若干心配です。これはちゃんとマニュアルを読みながら使えば大丈夫だと思うのですが。

それにしても、この小ささ・軽さでこの画はすごい

そんな操作系に疑問を感じつつも、ズームレンズキットでは全部で(バッテリなども含め)500g弱という軽さで、かなりコンパクトです。この小さなカメラで、iPhoneやコンデジとは明らかに違う、ヌケのいい写真が得られるのはすばらしい。暗所にも強く、スナップや取材に十分すぎる実力です。EOS 5D MarkIIの出番がどんどん奪われています。

ということで、いくつかサンプルを......。

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「できるポケット+ Evernote活用編」発売前夜祭にて

NEX-5 夜景(ISO1600)

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高感度。こちらのISO12800はさすがにやや厳しい感じですが、

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ISO6400はいける感じです。でもPENTAX K-xの方がきれいかな。

小さいのがほしい+スチル中心の利用+フルHD動画にも惹かれるなら、いっちゃえば?

フルHD動画はすばらしくキレイで、髪の毛1本1本が撮れるのはもちろん、アップにすれば乳幼児の皮膚から透けて見える毛細血管や、産毛の感じまで映してくれます。ただNEX-5の動画撮影はフルオートのようで、フォーカスポイントをいじれません。また、付属のズームレンズは最大望遠で82.5mmなので、子どもの運動会やら発表会やらを撮るには、大きく力不足です。

まあでも、日常の風景を贅沢な画質で撮りたい、といった向きには大変良いんではないかと思います。何しろ小さくて軽いので、日ごろ常に持ち歩くようにしても、これくらいならまず苦になりません。つまり「日常に寄り添う」という点では、非常に有利なマシンです。

「一眼レフの光学系を載せたお手軽コンデジ(コンデジにもいろいろありますが、わりとライトユーザー寄りの方で)」といった認識のもと、独特のクセに慣れながら付き合うつもりで使っていったら、なかなか良いカメラなのではないかと思います。

あと気になるのは、このマウントのレンズがどれぐらい充実していくか、そして自分はシステムアップするつもりなのか? というところです。全くその気はないのですが、液晶画面が大きくて美しく、MFアシスト機能もあり、マウントアダプタ経由でオールドレンズを楽しむようなマニアな趣味にも、意外といいボディになってしまう気がしてきています。

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