最も大事なものに集中するための「型」とEvernote  

「型」で集中力を高める、余計なところに力を使わない

イチロー選手は「型」という言葉をよく使うそうです。バッティングフォームはもちろん、試合の前後からバッターボックスの入り方まで、非常に細かい自分の「型(フォーム)」を持つ選手としても知られています。

「プライベートと球場での切り替え」について訊かれたイチローは、こう答えている。
「朝、家を出てからグラウンドに上がるまで、すべての行動が決まってるんです。それを一つ一つこなしていくうちに、自然と鈴木一郎 からイチローに切り替わる」
イチローは、その独特の構え、バッターボックスに立ってから毎回同じ仕草をすることでも知られている。行動をルーティーン化することによっ てリズムを作り出し、自分を高め、成果を出せる瞬間にもっていくのだ。
イチローに学ぶ仕事の流儀 (上) | 朱雀式

いささか「何でもできすぎる」Evernoteというツールをどう使ったものかと考えていたときにイチローの発言集「イチロー 262のメッセージ」を読み、なるほど、必要なのは「型」だと思い至りました。

イチローは、最も大事な仕事「来た球を打ち返してヒットにする」に集中するために、毎日の生活習慣から練習法、バッターボックスの入り方まで、あらゆるものの「型」を持っています。

自らの「型」どおりに動くことでひとつひとつスイッチが入り、また、余計なところに力を使わず済むことで、集中力が高まるのだそうです。同時に、「型」を持つことで揺るぎない自分の軸ができ、それを中心に、あらゆるもの(球)に対応できる、ということもあるようです。

つまりEvernoteでも、本当に大事な「情報」に集中するために、情報の取り込み方、整理の仕方、取り出し方や編集の仕方に「型」を持てばよいのだと考えました。

「型」が説明できるものは、きちんと使えている

自分自身のEvernoteの使い方に関して見直してみると、使いこなせている感覚のあるものについては「こう取り込んでこう整理してこう使う」と、きちんと説明できます。一方で、きちんと説明できないものは、まだ試行錯誤中であったり、使い方にぶれがあって一定の「型」になっていないのだと気づきました。

なるほど、つまり「型」を開発すること、「型」を意識して使うことが、Evernoteの使いこなしに繋がりそうです。

「140文字レシピ」という型

というわけで「型」に対するフォーマットにも縛りをつけて、「140文字レシピ」なるフォーマットで考えてみましょう、という企画を始めてみました。

Evernote活用情報を「140文字レシピ」で共有しよう Evernote - できるネット+

140文字、3行というのはTwitterとの親和性を考えたものでもありますが、同時に、

             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ___   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   
,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒()⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|    |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

ということでもあります。

料理の3行レシピ本のキモは、「おいしそう」な完成イメージと「できそう」な簡単な手順がコンパクトにまとまっていることで、すぐに試してみたくなるところです。

調味料の量とか加熱時間とか、そういったところは作ってみて自己流にアレンジすればいいじゃんと。Evernoteの活用法というのも同様、漠とした中に具体的なイメージと、そこまでの筋道がだいたい見えるということが大事で、その途中は必然的にアレンジされていくものだと思うのですね。

Evernoteはイチローの野球とは違い、ある程度アバウトで、小さな努力で大きな効果が得られる仕組みになっていることも大事だと思います(続かなくなるので)。Evernote自体、そうした仕組みを目指して作られていると思われます。

そしてアレンジのためには、それはそれで学習&経験によるノウハウが要ります。それに関しては既刊書が一助となると考えています。

勝手に紹介。Evernote活用の「140文字レシピ」

Togetter - まとめ「Evernote活用140文字レシピ( #en140 )のまとめ」

にある、これまでに発表された「140文字レシピ」の中から、個人的に「すげえ!」と思ったものをいくつか紹介させていただきたいと思います。

いのまたようすけ
@yosukeino_jp
顧客に訪問したらとりあえずiPhoneで写真を撮る。被写体はなんでもいい。真っ暗でもいい。それをevernoteに送る。GPS位置情報と、訪問日時がデータで残る。それが後で何かあったとき便利。 #en140(2010-04-19 14:47:00)link

「とりあえず写真を撮る」そして「被写体はなんでもいい」という"こまけぇこたぁいいんだよ!!"ぶりが最高です。そして、確かにこれは役に立つ。特に日付と位置情報が。

そういえば、Evernoteの日本の発表会で、フィル・リービンCEOは発表の前にiPhoneで写真を撮っていました(参照:[WBS][動画]目覚めよ!ニッポンIT ~第二夜~:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京)。あのパフォーマンスも単なるサプライズではなくて、こういう意味があったのかもしれません。

Mick Kamihara
@mick_kamihara
Evernoteで車やバイクのオイル交換スケジュール管理。1: オイル交換したらレシートなど日付が分かる物をスキャンしてevernoteに保存。2: 同じNotebookに"次回は何月何日"というメモを残す 3: 前回使ったオイルやフィルターがすぐ分かる! #en140(2010-04-19 23:17:51)link

「たまにしかやらない作業」というのは、やるたびに手順を忘れ、次にやるときにはいろいろ困ったことになり......を繰り返してしまうことが多いものです。我ながら何やってんだと思いつつ。

しかし、とりあえずレシートをスキャン(写真撮影でも)しておけば、いつ、どんなオイルを入れたか、どんなメンテナンスをしたかが分かる。記憶を拡張するEvernoteの用途として、最も使いでがあるものの一種なのではないかと思います。

shepherd(2)
@she_ff
特に旅行に行く時。1.バスや列車などをwebで予約。2.予約完了ページをEvernoteに取り込む。3.iPhone側でお気に入りにし、オフラインでも表示出来るようにする。わたしはこれで、今までプリントアウトしていたものを減らすことが出来ました。 #en140(2010-04-20 23:11:53)link

堅実にできて堅実に効果がある、いいワザです。キモは「出先で困ったときにはとりあえずEvernoteを開けばよし」という「型」を作っておくことだと思います。私も目的地の地図とか時刻表とか割引クーポンとか、ありったけの情報を事前に集めてから出かけています。

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