127文字が会社を変える! サトーの「三行提報」  

Twitterの中原淳(@nakaharajun)先生のツイートから、サトーの「三行提報」なるものを知りました。

エグゼクティブ・リーダーズ・フォーラムのサイトによると、株式会社サトーの藤田氏の講演タイトルは、 「たった三行で会社は変わる」。127文字&3行で書く「三行提報」が、会社の情報共有の軸になっているのだそうです。

「三行提報」の正式名称は、「会社をよくする創意くふう 気が付いた事の提案や考えとその対策の報告」。全社員が、「現場で耳にした情報」「オフィスの改善案」「新製品開発へのヒント」などを三行にまとめて、毎日、会長・社長あてに提出しなくてはならない。三行にまとめて報告するから「三行提報」と呼ばれている。

「たかが三行、されど三行。その三行には会社を良くする為の様々なエッセンスが含まれているんですよ。」(経営企画本部総務部 ナレッジマネジメントグループ グループ長 野木りえ子氏)。

常に新しい情報をキャッチしようとするために、自然と観察力が鋭くなるわけだ。それを三行でまとめることは、的確な表現の訓練にもなる。
三行提報

127文字で、3行で表現しようとするために、仕事をしながらさまざまなものを観察し、コンパクトに表現できるように咀嚼しようとする、ということでしょう。また、そこからさらに想像するに、127文字という短い文章が「誤読」される可能性も考慮し、誤読の方向性も考慮した表現が練り込まれていいくのでしょう。

うまい例が出てきませんが、例えば「ライバル社がTwitterでお客さんに薬の説明をしていて、私はとても焦りを感じた。我が社もTwitterを始めて追いつくべきだと思います。そういえばこんな事例も〜」といった話をダラッと書くのでなく、要するに何が言いたいのか? 「私はそのときほんとに焦りを感じたの(ウチ遅れてるよ!=批判)」なのか「我が社も始めるべき!(とにかく急げ!)」なのか? でもそれで漠然と始めても意味ないから「わが社もお客さんの疑問を拾ってその場で説明しましょうよ」と具体的な提言とするべきか、なんてことを練り込むことで、書く方は主張が洗練され、読む方にメッセージが的確に伝わる。言葉が足りなくてディテールの部分で誤読が起きても、コアがきちんと伝わればOK、と言えるでしょう。

ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) (新書)
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「140文字が世界を変える」という本に対して「たった140文字が変えるわけねーよ!」という突っ込みを何度か目にしていましたが、なるほど、いったん自分の考えを140文字に濃縮し、一方で他者の考えを140文字の中から引き出す、というコミュニケーションは、下手に長々とやるよりも意義深いものになり得る(短時間で処理できるし、濃縮された言葉は深く刺さる。継続してコミュニケーションすれば文脈の共有もできる)な、と感じました。

140文字レシピの可能性についても、さらに考えたいと思った次第です。

ちなみに、サトーでは「三行提報」のシステムを2009年1月から販売開始しているそうです(リリースのPDF)。

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