リアル世界に深く食い込むデジタル技術  

明けましておめでとうございます。

2009年は、「ネット」と「リアル」の関係が、2004年ごろ以降の感覚からまたもや大きく変化しつつあることを実感できた年でした。2010年はこれがさらに広がり、簡単に言ってしまうならば「キャズムを超え」、多くの人の暮らしと、関連する商売に変化を及ぼしていくのではないかと思います。

1:情報の意味まで取り出せるデジタイズ&解析技術

変化その1としては、さまざまな情報のデジタル加工技術、そしてその解析技術の進化によるものが挙げられます。

加工・解析の変化には量的な面と質的な面があり、量的な面を端的に象徴するのは、iPhoneのような、ネットに接続した優れたデジタイズ端末の登場です。画像や動画、音声など、さまざまなリアル世界のデータがデジタイズされ、ネットに集積される。そして、そこから新しい利用法・サービスが生まれました。

質的なものでは、ドキュメントスキャナーを試用した際に、こんな安い機器でこんなに精確に文字を読み取れるようになってるのかー! と、OCR技術の進化に驚きました。

日本語に対応したGoogleの音声検索のような音声処理関連の新サービス、写真管理ソフトの顔認識やGoogle Goggleのような画像関連の新サービスなど、ただデジタイズするだけでなく、そこから意味のある情報を取り出し、利用する方法が増えています。

2:リアルタイム

変化その2は、情報流通のリアルタイム化。Twitterのようなリアルタイム・コミュニケーションツールが浸透したことで、「ネット」と「リアル」の時間的な隔たりが確実に減ったと感じられました。

それまでにあった「ネットの時間」、「リアルの時間」という境があいまいになり、同じ時間軸上に2つのレイヤーができたようなイメージ。また、携帯メールやIMなどの「細いリアルタイム」から、画像や動画などを交えた「太いリアルタイム」への変化とも言えます。

そうした変化により、ネットを通じた人間関係のあり方、ネットの中での「自分」のあり方も変わった、または変わるべく考える機会を山ほど得たと思います。

3:リアル世界にオーバーレイするデジタル情報

いわゆる「AR」の注目株である「セカイカメラ」は実のところたいして使っていないのですが、地図サービスのレベルでも、リアル世界にデジタル情報がオーバーレイした、またはデジタルのフレームの中にリアル世界が取り込まれた(ストリートビューのような)ものを目にする機会が増えました。

そうしたものによって、地図を見ながら「地図上だとこうなっているからここはどっちに曲がるんだ?」と考えなければいけなくなるような、デジタル情報とリアル世界の乖離がどんどん少なくなり、地続きのものとして考えられるようになったと感じています。

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