2009年10月のTwitter論(「ツイッター 140文字が世界を変える」発売記念)
10月9日のイベントでお目にかかる機会があったので、話題の「ツイッター 140文字が世界を変える」を買ってコグレさん、いしたにさんからハンコをいただきました。しかし、まだ読んでません。
なので、読む前に最近のTwitterについての興味があるポイントなどを並べてみたいと思います。
(1)Twitterはモバイル×常時接続時代の新メッセージングインフラ
Twitterとは、現代に対応したメッセージ交換のためのインフラ、の発展途上系であると考えています。Twitterがインフラなりプラットフォームなり、そういった大きなものを指向しているのは間違いない。しかし、インフラとしては発展途上です。
国内のユーザー数もまだ多くないし、層も偏っている。サーバーはまだ不安定だし、仕様もコロコロ変わります。
(2)Twitterは誰の(どういう人の)ためのものか?
1日のほとんどをインターネットに接続されたPCの前で過ごしたり、移動中もスマートフォンの類を常に持ち歩いていたりして、常時ネットに繋がっている人がTwitterのターゲットと考えています。
だから「ネットは1日1〜2時間ぐらいです」みたいな人がTwitterを利用しても、きっとこういうシステムである意味が分からないし、あまり面白くないと思います。Twitterの特徴は短いメッセージを絶え間なくやりとりすることであり、1日の中で「ネットの時間」が決まっているような人は、そもそも「絶え間なくやりとり」ができません。ログのストックを追いやすいメール的なものか、完全リアルタイムのチャット的なものの方が使いやすいはず。
(3)Twitterはメディアか、コミュニケーションインフラか?
2007年4月頃を「第1次ブーム」、2009年2、3月頃からこっちを「第2次ブーム」と位置づけるとすると、現在の第2次Twitterブームは、いわゆる「tsudaる」や有名人(芸能人、政治家など)の参加によってTwitterのメディア価値が上がったことによると思っています。
第2次ブーム前から使っている人にとっては当然コミュニケーションインフラであっても、新しいユーザーにとってはメディアと見えるかもしれない。仮にコミュニケーションインフラとして使おうとしていたとして、コアユーザーのコミュニティは1年半前から(Twitter以前の関係を考えればもっと前から)がっちり固まっている、のかも。
(4)ユーザーと共に成長する姿勢?
Twitterへの印象は何となく、「おっとりさん」かつ「ドジッ子」であり、しかし「やればできる子」といった感じがします。昔にはサーバーがばんばん落ちてユーザーをやきもきさせました(最近もたまに......)。その時に出る画面の、人を食ったような、しかしほほえましい感じのテイストも良かった(参考→twitter メンテナンス - Google 画像検索)。
また、Twitterの基本機能はあくまでシンプルで、急に突飛な新機能を付けたりは(おすすめユーザーとかはありますが)していません。ユーザーが独自に編み出して定着した使い方(@、RTなど)や、クライアントソフトの人気機能(グループ分け)を、かなり定着してからおもむろに本体の機能として実装しています。周辺のデベロッパー的にはおいおいそれ本体に付けるなよみたいな視点もあるのかもしれませんが、スローペースながら手堅くやっているというか、「ユーザーに育ててもらう」というスタンスを慎重に守っているように感じています。
最近ではラボを設置するとか言い出していてこのあたりの方向性は変わるのかもしれませんが、「おっとり」、「ドジっ子」、「やればできる子」といった印象を持つユーザーが少ないのだとすると、それは、これまでのユーザーのロイヤリティ向上にかなり貢献してきたように思え、それがどこまで計算だったのか、それとも単なる偶然だったのかが気になっています。
(5)ユーザーのホームにある情報が素っ気なさ過ぎると思う
Twitterのフォロー通知メールを受け取ると、相手のホームを見に行くわけですが、そこのページが素っ気なさ過ぎるというか何というか......。このあたりのサービスについては実感としてよく分からない部分もありますが、流行っているSNSとか若者向けのコミュニティ系サイトって、プロフィールを超細かくカスタマイズして「誰ともかぶらない自分だけのもの」にできる、というあたりにまず燃えるものがあるように思います。
見る側の問題として、直近の発言と「Bio」見て人となりを判断するのは難しいし、「Web」のURLをくまなく見ていくのは大変だなあと思うのもちょっとありますが、それ以前に、本人の欲求として、ホームをもっとカスタマイズして自分らしくしたいというものがあり、それに現状のTwitterは応え切れていないんではないかなあと。
アメリカのこういうサービスユーザーはあまりプロフィールのカスタマイズに力を入れないのかもしれませんが、日本である層の(わりと数的には大きいと思われる)ユーザーを取るには、そこらへんが重要なのではないかなと思いました。
- 2009.10.11
- [コミュニケーションの話(ソーシャルメディア、社会の話)]
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