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ただのお洒落ランプにあらず。阪神大震災の経験から生まれた「エネループ ランプ」  

昨日、AMNの「SANYOエネループ・ブロガーミーティング」に参加しました。

非常に濃密なイベントで、エネループの技術、開発秘話、デザインについてなど面白い話をたっぷり伺えたのですが、中でも深く感銘を受けたのが、新製品「エネループ ランプ」の話でした。

事前にニュースを見かけたときには、この製品写真を見て、ただのオシャレなランプだと思い、記事はよく読まないでいました。

充電池「エネループ」の優れた機能(自然放電の少なさ、安定したパワー、メモリー効果軽減、etc)はだいたい知っているつもりで、家では子どものおもちゃを中心に2ダースぐらいは使っています。それでエネループに興味があって今回のイベントに応募していたのですが、充電池以外の製品については、ほとんど興味を持っていませんでした。

従来の懐中電灯の問題点を解決する、新しい防災グッズ

ところが、この「エネループ ランプ」企画者であるデザイナーの水田氏の話を伺って、驚きました。普段使いするランプとしてのオシャレさを追求しつつ、一方では非常用ランプとしての機能性も追求した防災グッズだったんですね。

水田氏は阪神淡路大震災で被災され、その経験から、この製品の発想が生まれたそうです。災害時に利用する懐中電灯の数々の問題点に気づき、その解決を図ったのが、「エネループ ランプ」です。

  • 懐中電灯は非常用として収納されていることが多く、緊急時には場所が分からなくなってしまう
    →インテリア性を持たせ、普段使いできるようにする

  • 本当に必要になったとき、電池切れになっていることが多い
    →充電池(エネループ)を利用し、無接点充電台を通して充電

  • 利用機会がないまま放電してしまった乾電池を廃棄する場合があり、無駄&環境に良くない
    →エネループの利用で解決

  • 円筒状なので転がってすき間に入ってしまうことも
    →花ビン型にして、転がっていかない(細い部分を軸に一カ所で回転する)形状。激しい揺れで充電台が落ちた場合などには自動的に点灯する「転倒時自動点灯機能(ダジャレ!?)」。しかも普段使いランプとしてバッテリが切れた後でも、秘蔵のバッテリで約30分使用可能

うーん、すごい。考え抜かれている。

「エネループ ランプ」は加速度センサーを搭載しており、これによって、

  • 普段使い時、回転によって明るさ調節
  • 転倒時に自動点灯
  • 90度以上傾けて持ち上げるだけで自動点灯

といった機能が実現しているそうです。

これは非常に猛烈に役立ちそう。家にあったら安心できそうです。

ただ、2つ問題があって、

三洋電機は、インテリアライトや懐中電灯として使えるLEDライト「充電式インテリアライト eneloop lamp(エネループ ランプ) ENL-Y1S」を、9月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。
三洋、インテリアライトや懐中電灯として使えるLEDランプ「eneloop lamp」 - 家電Watch

まだ発売まで2か月ほどあるのと、けっこう高いところです。うーん、でも欲しいなあ。

エネループは問題解決型商品

関連した雑感を2点。

充電池のエネループもこの「エネループ ランプ」も、ユーザー視点から問題を洗い出し、それを解決することで生まれた問題解決型の(いわゆるマーケット・インの)商品だった、ということが1点。

充電池の開発秘話では「従来の技術主導だけでなく、いろんな部門が喧々囂々やった末につくったので、いいものができた」という言葉があったのですが、エンジニア視点だけでは生み出すことの難しい製品なんですね。

ブランディングの難しさ

もう1点は、ブランディングの難しさ。「eneloop」ロゴは三洋電機が独自に開発したフォントを使用していて、ブランド共通のキーカラー(白と青のグラデーション)も大事に使ってトーン&マナーを統一し、ブランドを育てていっているということが分かりました。

その一方で、私が「エネループ ランプ」をだたのお洒落ランプだと思ってスルーしてしまった理由は何だったのか? と考えてみたのですが、私の認識の中では「エネループ カイロ」とか「エネループ ランプ」みたいな製品が、白基調で丸みのあるデザインということで「無印良品の電気製品」と同じカテゴリに入っていたことに気づきました。

無印良品の電気製品についてはよく知りませんが、基本的に"「これがいい」ではなく「これでいい」"の、わりと中庸な、平凡なモノなのだと思います。ですがエネループは「これがいい」と選ばれるべき製品です。自分がぼんやりしてただけ、という話ではあるんですが、ブランドを間違えられれないようにする、差別化する、というのはこういうこと(を避けること)なのかー、と思いました。

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