「社会科見学ブログ」で学んだ、職業ブログについてのまとめ(その1)  

昨年の1~4月、「はたらく人のブログを読もう。社会科見学ブログ」というブログをやっていました。多忙その他の理由で更新を停止してしまっていますが、いろいろと得るものがあったので、まとめておきたいと思います。

サイトのコンセプト

  • 小学校高学年~高校生ぐらいを対象に
  • ある職業をピックアップし、その職業に就いている人のブログを紹介する
  • その職業に就いて働いている人の「ありのまま」の姿が見えるようなブログを紹介。そして、基本的には前向きな内容のものを選ぶ
  • 職業の概要、職業になるための情報が得られるサイトの紹介も同時に行う

テーマとして決めた職業についてブログを探し、2~5程度のブログを紹介するのに、その3~10倍程度のブログを読みます(職業により、見つかるブログの数がけっこう違います)。で、紹介したいと思ったブログは過去ログをあらかた読み、いくつか特に紹介したい記事を選びます。

全部で15の職業についてブログを紹介しましたが、そこで、ブログから浮かび上がる数々のドラマ、人間模様、職業の裏側を見たような気がします。以下に、それぞれの職業ブログについて印象的だったことなどを。

それぞれの職業ブログについて

小学生男子のなりたい職業1位は「野球選手」:プロ野球選手のブログ

初回の記事。いろんな選手のブログを見ましたが、野球選手もいろいろだなーと......。藤井秀悟選手はこの頃、ちょうどヤクルト→日ハムへの電撃トレードが話題になっていたのもあって紹介したんですが、それ以外でも個人的に思い出のある選手です。

巨人のヤジで号泣事件のとき、私はちょうど東京ドームで見ていて、9回裏に急に調子が悪くなったのはなんでだろう? と思ってたんですよね......(夜のニュースで確か流れていたと思いますが、当時ジャイアンツベンチにいた、大学の先輩でもある仁志選手や元木選手に強烈にヤジられて泣いてしまったのだとか)。生真面目というか、他人の茶々とかを適当にいなせない性格なんだろうなーという感じがブログの文章からも感じられて、何となく親近感を持ちました。

記事中に挙げた以外で印象的だったのがベイスターズの三浦大輔投手のブログ。軽い......。あの「番長」とのギャップが凄いです。

小学生女子のなりたい職業1位は「食べ物屋さん」:ケーキ屋さん/パティスリーのブログ

全体的には想像の範囲内の内容。意外と「海外でパティシエ修業中」といった方のブログが見つからなくて(修行期間を終えて更新終了したものはいくつか発見できたのですが)、その点では苦労しました。

ちょっと異色だったのが、一時期あちこちで話題になった「ベジスイーツ(野菜を使ったスイーツ)」のパティスリー・ポタジエ 柿沢安耶さんのブログ。環境問題などへの思いがとてもストレートかつ重く、「ちょっとスイーツ話」的な軽い気分で読むと、かなりどんよりと考えさせられる記事が多くありました。

ベジスイーツは、このブログで興味を持っていちど購入しました。トマトの酸味とクリームのやわらかな甘み、ゴボウの土臭い苦みとチョコのほろ苦さとか、野菜の味と一般的なスイーツの風味が不思議な組み合わせになっていて、「へー」とか「ほほー」とか言いながら食べました。

小学生男子のなりたい職業2位は「サッカー選手」:プロサッカー選手のブログ

サッカー選手のブログも相当に探して読みましたが、私は全くサッカー知識がないので、「有名らしいけど知らない選手」が多くてしんどかった。そんな中で、圧倒的にユニークで面白かったのが安田理大選手のブログでした。ちょうど記事を書いた時期から日本代表でも活躍されているようで、今後の活躍も楽しみです。

小学生女子のなりたい職業2位は「保育園・幼稚園の先生」:保育士、幼稚園の先生のブログ

ネタ集めにブログを探していて、暗澹たる気分になりました。昨年1月頃は「モンスターペアレント」なんて言葉も盛んにメディアに出ていた頃ですが、園内の(先生どうしの)人間関係、保護者(子どもの母親)との関係で苦しんでいる保育士さん・先生の多いこと多いこと......。

記事のほとんどが愚痴や政策批判というブログもあり、前向きに、意欲的に仕事に取り組んでいる方のブログでも、たびたび心を折られて落ち込んでいる様子の伺えるものが多数ありました。

一方で、こちらのネタ探し的には困ってしまう話ですが、寿退職しましたということで終了したり、内容が変わっていたブログが目立ったのも、この職業の特長と言えるかもしれません(記事中で紹介したブログもいつのまにか......)。日々小さい子どもと接していると、自分でも子どもが欲しくなるということでしょうか。また、保育士さんって男の何かを刺激する職業でもありますよね。あと、保育士ブログと育児ブログって、書き手のスタンス的に似たものがあるのかもしれません。

小学生男子のなりたい職業3位は「学者・博士」:学者や先生のブログ

先生方の個性が豊かすぎ&専門性高すぎて内容分からないものが多すぎでブログを選びきず、有名どころでお茶を濁しました。そして、教育に関して熱心かつ分かりやすい記事を書かれていた、東京大学の中原準教授のブログも紹介しました。

小学生女子のなりたい職業3位は「看護師」:看護師のブログ

看護師ブログも、保育士&保育園の先生に負けず劣らず壮絶でした。24時間の肉体的な激務に加え、患者および患者の家族とのコミュニケーションやナース同士や医師とのコミュニケーションに疲れ、かなり病んだ感じのブログもいくつかありました。この記事を書いた後、病院に行っても看護師さんには優しく接するよう心がけるようになってます(あと、後に紹介するコンビニの人にも)......。

そんな中でも、患者への目線の暖かさ、自らを律する力の強さと、それを表面的には感じさせない言葉の柔らかさと、素晴らしい人間性を感じさせるブログがあり、そんな方々のブログを選んで記事中では紹介しています。

念のため補足すると、すばらしい人間性を感じさせるブログの書き手だけが(看護師に限らず)すばらしい職業人であるわけではありません。仕事についてブログを書かない人もいるし、仕事はできるけどブログを書く才能(文章力とか書き続けるまめさとか、いろんな意味で)には恵まれないという人も大勢いるでしょう。

なお、ナースはち日和さんは、私が読んだ全職業ブログの中でナンバー1の読み応えのあるブログだと思います。看護の現場での出来事を変にドラマチックにすることなく、しかし心のこもった言葉で、私が思う理想的な「ありのまま」の文章が見事です。

身近な職業(1):小学校の先生のブログ

小学校の先生も保育園・幼稚園と同様に大変なのではないかと思ったのですが、ちょっと様子が違いました。職員室での人間関係が辛いとか、保護者との関係がしんどい、という話はそれほど目に付きませんでした。また、幼稚園児よりは小学生の方が大人であるためか、子どもたちとの「ちょっといい話」的なコミュニケーションに関する話題も多いです。

一方で、臨時採用でやっていてこのまま正式採用されるのか分からない、不安だ。という状況の先生のブログも多数ありました。落ち着いた身分で、目の前の仕事に落ち着いて取り組めるようになることを祈ってました。

身近な職業(2):コンビニエンスストア店員・オーナーのブログ

ブログを読んでいて感じた「この仕事だけはやりたくない」感は、この職業が圧倒的でした。いくら探しても仕事を楽しんでいる感じのするコンビニオーナーのブログが見つからない。コンビニ開業して体を壊したとか、今日も儲からなかったとかフランチャイズ元がひどいとか辛いとか、そんなのばっかり。街にあれだけあるコンビニのオーナーが全員こんな感じなのかと想像して、恐怖を感じました。さすがにそうではないのでしょうが。

一方で、コンビニ従業員のブログはわりと気楽です。「コンビニバイト始めました」→数週間後「やっぱりやめました」みたいな超気楽なブログもあちこちにあり、そこらへんのしわ寄せもまた、オーナーにかかるんだろうなーと思ったりもしました。

長くなるので「その2」に続きます。

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