「社会科見学ブログ」で学んだ、職業ブログについてのまとめ(その2)
その1から続く。
身近な職業(3) 中学校の先生のブログ
「中学・高校の先生のブログ」というテーマで探していたのですが、これがぜんぜん見つからない。たまに見つかっても、仕事と関係ない話が大半だったりして、やたらとブログ探しに苦労しました。中学・高校教師であることをアイデンティティとしている人は少ないのかも。結局、中学の先生だけを紹介。高校の先生は紹介したいブログがどうしても見つからず、没にしました。
中学になると、先生のブログから生徒との日常的なコミュニケーションの話があまり見られなくなります。あっても進路指導とか生活指導とか、ちょっと硬い「指導」の話が多くなる感じで、(無邪気な子どもを相手にする)小学校とも(もう大人と言える学生相手の)大学とも違った、微妙な難しさがありそうに思いました。
身近な職業(4) バス運転手のブログ
バス運転士とこの後に紹介する鉄道職員に共通する特徴として「子どもの頃から乗り物が好きで、この職業になったんだなあ」と感じられる人が、とても多かったです。その中で、バス運転手は意外と高齢(30~40代)からの転職組が多い気がしました。鉄道会社は、新卒から入って一筋にキャリアを積んでいる人が多いようです。
これは他の職業でもそうなのですが、異業種から転職した人の方が、職業について上手にわかりやすく説明してくれる傾向があります。自分の現在の職業について相対的に把握できるためでしょうか。
身近な職業(5) 保健室の先生(養護教諭)のブログ
看護師や保育士・幼稚園の先生のブログが皆さん大変辛そうなのに対して、養護教諭のブログは、皆さん余裕を持って仕事や人生をエンジョイしているように見え、この違いは何なのだろう? と思うほどでした。保健室の先生のブログを名乗りながら、保健室の仕事に関係ないことが大半というブログも多く、別の意味で紹介するブログ探しに苦労しました(この理由は、保健室の先生のステータス感&他のこともエンジョイしてることによるのではないかと想像)。
保健室の先生って交代勤務でもないし、担任持って親ときっちりコミュニケーションする必要もないし、自分の城(保健室)もあるし......ということなんでしょうか? そのわりに憧れ度は高いし、ねらい目の職業なのでは? と思いました。
身近な職業(6) 駅員、電車の運転手(鉄道員)のブログ
バス運転手のところで書いた通り。JRや都市部の鉄道会社の運転士ブログはなかなか見つけられなかった一方で、地方鉄道のブログが目立ったのが印象的で、都市部の鉄道は日々あまり変わりばえのしない現場なのかも、と想像しました。
あと、自分自身が「鉄」で、「今日は非番なので○○駅に撮影に来た」とか、どんだけ好きなんだよ! と思うブログが数件あり、微笑ましい感じでした。
身近な職業(7) 消防士(消防官)のブログ
「消防士=火を消す人」という印象が、この記事のためにブログを読んでいくことで「消防士=人命を救う人」と訂正されました。数こそそれほど見つからなかったものの、意識の高い方が多いのか、非常に有意義な情報のあるブログが多く、紹介する候補の絞り込みに他のネタとは違う方向で悩みました。
消防士ブログのどこを読んでも書いてあるのが、軽傷なのにタクシー感覚で救急車を呼ぶ人が多くて困るよ、という話。いざ当事者になると「念のため......」という発想になるのではないかなあとも思いますが、気をつけましょう......というか、少しは勉強して他人任せ(救急車呼んで後ヨロシク状態)にするな、ということでしょう。
食べ物に関わる仕事(1) 農業・農家のブログ
農家は基本的に個人事業なので、名前出しのPRブログとして運営されているものが多かったです。写真が豊富で田舎の風景がたくさん見られるブログは、目にも優しい。営業めいたものが多く、感じのいいものを選ぶのには時間がかかりましたが。
食べ物に関わる仕事(2) ラーメン屋のブログ
この記事が最後の更新となりました。人間ドラマのドロドロが(ラーメンだけに?)ハンパなくて疲れた......。ラーメンに賭けた激動の半生記であったり、脱サラ→ラーメンの苦労話であったり、フリーター脱出→ラーメン店修行→腕に自信が出てきた→スープに指が入ったのを客に指摘されてオーナーから解雇された→他の道でがんばることに とか、読むだけで妙に疲れるブログが目白押しで、候補の絞り込みに異常な時間がかかったことを覚えています。
それだけに、紹介したブログはどこも面白い。食べに行きたい行きたいと思いつつ、まだ行けていないのが残念なのですが......。
全体を通じての感想、および反省点
働く人のブログを読むのはおもしろい。ふだん接している相手の考えていることが分かり、これはその職業になりたい人が読むだけでなく、もっと多くの人と共有することで、社会を円滑に、穏やかなものにするために役立てられると思った
だけど、ブログをいくつも読み続けるのはしんどい。また、良い感じで記事を書き続けている職業ブログの書き手が、より大勢に読まれるようになった時に同じ調子を保ち続けられるとは限らない。個人はそんなに強い存在ではない。実際、紹介してから1年で消えてしまったブログもあるし
よって、「ブログを通じて働くことついて知る」という狙いのために、「面白いブログを紹介してみんなで読みに行く」という形は、問題が多いと考える。誰かが読んで、まとめたものを共有する、そして、そのアーカイブを長く残す、よほど気に入ったものがあればブログを読み続ける、という形がいいかも......と考えるのは編集者脳だからか??
児童生徒向けに大人のブログを紹介する以前に、面白い職業ブログの分析とか、書いてみたい人がいたとしてどのように書いたらいいのか、といったことを大人同士でやった方がいいと思った。職業ブログを増やす意味で
今後考えていること
特に具体的なものはありません。
とりあえず、当分まとまった時間が取れそうにない。おもしろいブログの書き手に今度はちゃんとコンタクトしたり、クローズドな場で情報交換(何かの)して、まとまったものをオープンな場に出したりしたら面白そうだなという感じを持っているのですが、こういうのに興味のある人が他にいるのか謎。初夏ぐらいを目安に、何か動いてみたいなとも思っているのですが。
- 2009.03.18
- [コミュニケーションの話(ソーシャルメディア、社会の話)]
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