「VAIO type P」2時間触ったレビュー  

10日に「VAIO type P」のブロガー体験会に参加し、2時間ほど触ることができた。そこまでで感じたことなどをまとめておきたいと思います。 ガマンしないモバイルへ 全体的にすばらしいマシンだと感じた。スペック的に十分だと思うし、久しぶりに「ワクワクする」というエモーショナルな...

10日に「VAIO type P」のブロガー体験会に参加し、2時間ほど触ることができた。そこまでで感じたことなどをまとめておきたいと思います。

ガマンしないモバイルへ

全体的にすばらしいマシンだと感じた。スペック的に十分だと思うし、久しぶりに「ワクワクする」というエモーショナルな部分を刺激してくれるマシンだと思う。LOOX Uを持ってなければ即買ってたし、LOOX Uを持っててもMacBook Airを持ってなければ即買ってた。

LOOX Uよりキーもポインティングデバイスも使いやすいし、画面も大きくて文字も読みやすい。晴れた屋外に持ち出して使ってみたが、液晶のテカリも少ないと感じた。USBが2個あるのでさまざまな場面で使い勝手が良いだろう(LOOX Uは1個しかない)。非常にこだわったという「ポケットスタイル」の細長いサイズも大変よろしく、コートのポケットにすっぽりと収まり、すぐ取り出せる。こうしてラフに使えるのはいい。

使ってみた印象として「超小型モバイルマシンだから(○○がダメでもガマン)」みたいな要素がとても少ないと感じた。スティック型のポインティングデバイスは慣れない人も多いかもしれないが、キーはかなりまともで打ちやすいし、ディスプレイも広い。

小さいガジェットマニアだけでなく、ノートパソコンを検討している人ごく普通の人にも「ノートパソコンはここまで小さくなってますよ」と勧められると思う。

オフラインで動く地図検索ソリューションが超使える

詳しくはあらためて紹介したいと思うけど、VAIO type PはPlaceEngineに最初から対応しており、GPSも搭載可能。そして、これらの位置情報を活かす「x-Rador(位置情報の取得および周辺スポット探索......なのか?)」、「VAIO Locarion Search(PetaMapとデータ連携できるスポット検索。検索機能の実体はおそらくこちら)」、「プロアトラスSV4 for VAIO(地図ソフト)」の組み合わせによって、オフラインでの地図検索が猛烈に便利になっている。

「GPS+オンラインの地図サービス」というソリューションはこれまでも利用してきたが、この組み合わせは、(特に都市部では)測位に失敗しやすい、屋内や地下では使えない、オフラインだと利用できない、利用のたびに接続が必要、という難点があった。その点、VAIO type Pの上記ソリューションがそろっていると、都市部や屋内でもPlaceEngineで位置情報を取得でき、また、オフラインで周辺を検索し地図を参照するところまで一気にできる。便利すぎて、これのためだけに買いたくなった(30分後に思いとどまった)。

Atom Z540(1.86GHz)+SSDがおすすめ。VistaはHome Basicで良いと思う

片手で持って片手で操作する、という形で歩きながらでもかなり使えるのだが、体験会で使わせていただいたHDDモデルの場合、HDDがたびたびショックを検知していた。バッテリ駆動時間を延ばすためにも、持ち歩きで使うならSSDモデルが良い。で、CPUはArom Z520 1.33Ghzであったが、これは最速のAtom Z540 1.86GHzをつけておくのが良いと思う。

質問させていただいたところによると、Atomの問題でAeroの動作が死ぬほど遅く、使い物にならないとのこと。それならOSはWindows Vista Home Basicで十分とみた。

ポインティングデバイスが中央にないことに違和感

使っていて微妙に酔う、というか違和感があるなーと思っていたら、ポインティングデバイスがボディの中央よりもやや左よりに付いていた。きっと慣れるとは思うが、若干気持ち悪さがあった。

「スタイリッシュ」と「Lバッテリ」の相反問題

体験会ではLバッテリを見ることができなかったのだが、どうなのかなあ......と思っている。Lバッテリを付ければ駆動時間は倍に伸びるが、スタイリッシュさは損なわれるし「ポケットスタイル」なのに入らないポケットも増える。悩ましい。

製品のキャッチコピー「手ばなせないPCへ」に本当になるには、長いバッテリ駆動時間がどうしても必要だ。だが、でかくなると辛い。そこで外部電源ユニットという手もあるんじゃないかなあと思った。別途カバンに入れておいて、DC IN経由で給電する感じで。Sバッテリ2個買うという手もあるが、入れ替え時にシャットダウンしないといけないだろうし。

最大の弱点はWindows Vista搭載であること

Vistaが問題といっても、動作のもっさり感はLOOX Uやらネットブックに慣れているためか気にならなかった。最大の問題は「起動中にメモっておきたいことを忘れる」というWindowsの起動の遅さにある。

VAIO type Pはその問題の緩和策として「インスタントモード」を搭載し、いわゆるひとつのLinuxベースの短時間で起動できるOS環境を搭載している(それでも15秒ほどかかるのだとか)。

一方で、Vistaのデフォルトの電源管理はというと、蓋をするとスリープになり(はず。当たり前のことだと思っていたので確認を忘れた)、5分で休止状態になる。休止からの回復は、時間を計っていなかったが体感ベースでは「待たされるなー」という感じ。1分前後か。

このへんの電源管理はMacが圧倒的に強くて(よく理解していないがハードと一体で作っているからなんだろうけど)、蓋を開ければ瞬時にスリープから復旧でき、スリープ中の電源消費がかなり少ない。また、Windowsでは復帰時にトラブルに見舞われることも多いが、Macでは滅多にない。

この「蓋を開けたらすぐ使える」のに慣れてしまうと、Windows PCを持ち運ぶのが怖く&嫌になってしまう。Atom+Vistaの遅いマシンで最悪なのはスリープからの復帰にトラブったときの回復が猛烈に遅いことで、喫茶店でちょっと休憩しながらひと仕事、と思ったらマシンの復旧作業で休憩予定時間をオーバーしてしまう、なんてこともある。考えてみると、Macを使う前は「持ち出す前にはシャットダウン」を習慣化していた気もするが。

「尻ポケット」パフォーマンスは小ささアピールのルールを変えるか?

発表会や広告での「ジーンズの尻ポケットに入れる」というパフォーマンスが一部で批判を浴びている、というかネタ扱いされている。私も最初それはどうか? と思ったのだけど、これはあれだ、ルールを変えることを狙っているんだということで合点がいった。

MacBook Airの発表時にジョブズがやって以来、薄型PCの訴求は「封筒に入れる」というのが定番になっていた。でも今後は「尻ポケットに(違和感なく)収まっているか」というのが小型PCを訴求する際の定番となる......といいですね。


VAIO type P

まとめ

  • 欲しい
  • でもLOOX Uを持っているので自重
  • Windows 7のタイミングで再検討する