「かっこわるい」話の共有とブログについて
とりあえず軽く。
同業者の日記とか読んで、プロフィール書いてる人けっこういて、みんなきれいな履歴。
どこかの大学医局に入局して、臨床の腕を磨いて問題意識もって、何か新しい技身につけるために留学したり、病院移ったりして、精進して、そのうち大病院を「卒業」して、現場放り出して開業して、今成功して満足して、日記書く。
(中略)
もっと「かっこわるい」話聞きたいなと思う。 かっこ悪いことは本当はかっこいい - レジデント初期研修用資料
以前に「匿名で『ありのまま』のことを書くブログが増えたら良い」という記事を書いたことがあったけども、この“もっと「かっこわるい」話聞きたいなと思う”ことと、わりと重なるかなと思った。
開業医とか個人事業者、経営者のブログというのは基本的に営業・広報の一環であり、営業・広報に資することを書くけどもそうでないことは書かない。
これ特に、医師の「かっこわるい」話がブログで語られたとして、素人はどう受け止めていいか困るよなあ、と最初思いました。「誤り一度もなき者は危く候」と葉隠が言っててもやっぱりちょっとねぇ……みたいな。
とはいえ、医師の技術そのものへの信頼は損なわないままで、medtoolzさんの仰る「かっこわるい」話を語るためのネタはいろいろありそうだし、それは後進のためみたいな話にならなくても自己プロデュース戦略の一環として考えられるかもしれない。でもmedtoolzさんが仰るのはそういう打算的なものではないだろうし、また医師なんて職業の人はプライド高い人が多そうだから、そういうのはなかなか出てこないだろうな……。
(更新停滞中の)はたらく人のブログを読もう—社会科見学ブログのために読んだ中では、例えばラーメン屋のブログなんかでは「かっこわるい」話が語られているものが多いです。例えば「ラーメン創房玄(Cyber Ramen Shop)」の過去ログなんてかなり壮絶です。
これは、ラーメンという食べ物が「店主のこだわり」とか「この味にたどり着くまでのストーリー」みたいなのを込みで食べるエンターテインメント性を持つからこそ書けるという面もあると思われ、やはり医療の分野で、名前出しで「かっこわるい」話を公開してくのは難しいだろうなと思います。
そこでカギになるのは匿名ダイアリーみたいな匿名で書けてそれなりに読まれてるサイトの存在とか、取材者の存在かな。おそらく現役バリバリの医師が「かっこわるい」話なんて公開したがらない。引退した人とか、栄光の座から転落した人とかが、いい話をしてくれるのかもな……とかなんとか。
少し話は違うけど、職業ブログを書いている人の中でも、ある程度回り道をしてから現在の職業に就いた人の方が、ストレートに就いた人よりもその職業について分かりやすく、魅力的に書いていることが多いです。また、転職とか休職、再出発なんかを機に、それまでのことについて整理し「かっこわるい」話を出してくれることが多いです。こういうあたりで、あんまり医師は回り道して就く職業じゃないってこともあるのかも。そして、書ける・書きたいタイミングみたいなものもあるのかも。
(後日続くかも)
- 2008.08.11
- [コミュニケーションの話(ソーシャルメディア、社会の話)]
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