パソコンって一周してまた趣味のアイテムになってるのかも
「かも」は徳力メソッドです。
某パソコン系出版社の面接にて「パソコンを使うためのパソコンの本、というのはあまり興味ない。パソコンを使って何をやるか、という本を作りたい」とか言って鼻で笑われたのはもう15年近く前のこと。当時といえばDOS/Vなんて言葉が流行りだした頃で、当時のパソコンでやることといえば仕事でロータス&一太郎を使うか、洋ゲーを遊ぶか、ベンチマークの値をひたすら上げるべくチューンアップを楽しむか、みたいな時代でしたので、上記発言を鼻で笑う現状認識は大枠で見てもそれほど間違っていないと思いますし、マニア層を主にねらったメディアだとすればぜんぜん間違ってないと思います。
とはいえ、それから数年するとWindows95とインターネットのブームが起きてパソコンはマニアだけのものではなくなり、「パソコンを使って何をやるか」に世間の大多数の関心が集まっていくようになります。
その後、Windows XPがメインOSとして売られた2002〜2007年頃には、パソコンはすっかりコモディティ化し、何を買っても大差ない時代になります。
そしてWindows Vistaの時代になって、いろいろと風向きが変わってきたように感じます。これまでに提示されてきた「何をやるか」に対してはWindows XPで十分だと皆が感じていることとVistaがアレなことから、Windows Vistaはどうにも奮いません。
一方でMacが売れてきたり、小型で高性能なモバイル機に注目が集まったり、携帯のPC接続プランが低価格化してきたり携帯そのものが高機能化したり、スマートフォンもいろいろ出てきて猿がありえない連呼したりブラピがインターネットマシン使ったり、クラウドコンピューティングでデータポータビリティだったり、テレビとPCが何だかんだだったり……。
こうした新しい「パソコン」は、また一周して「パソコンを使うことそのものが趣味」の世界にあるんでしょう。そして、そこから新しい「何をやるか」が生まれてくるのは、もうちょいこなれた製品が登場した頃なのかも。
- 2008.04.02
- [思考の断片・考察]
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