東浩紀「人文系が語るネット論」
NIKKEI NET IT-PLUSの記事。簡単な感想を合わせてメモしておく。
席巻する「つながりの社会性」・人文系が語るネット(上) インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
「繋がりの社会性」という概念について分かりやすい。
「擬似同期」型メディアの登場・人文系が語るネット(中) インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
「つながり」への欲求は、従来の非同期アーキテクチャではあまり満たされなかった。だがTwitterやニコニコ動画のような「疑似同期型」アーキテクチャなら、より強く満たしうる、ということか。
メモとして、
- ネットコミュニティで、メンバーのコミュニケーション手段は非同期→同期→リアル(オフ会)へと進むのが一般的であること(要は「つながり」の希求)
- Twitterとニコニコ動画の登場は、「たまたま」と考えられないか? でも、やはり「疑似同期」を指向したアーキテクチャとしてはパイオニアか。
- IRCとかメッセのようにクローズドなツールではなく、ログを公開するのがTwitterやニコニコ動画の新しさ、とも考えられる。可視化の力
- 文通ってどう思うんだ?
「メタデータ」が主役のコンテンツ消費・人文系が語るネット(下) インターネット-最新ニュース:IT-PLUS
データよりもメタデータが読まれている。お役立ち記事よりもまとめが重宝がられている。俺が一生懸命考えて書いた記事よりもDiggの上位を適当に翻訳した記事がブクマされている(最後のは違う)。
ニコニコ宣言について。
この宣言は、西村氏がそれだけでは満足せず、それら膨大なデータに無数のユーザーが無数のメタデータを加えていき、その場こそが自律して新しいコミュニケーションをつぎつぎと生み出していく、メタコンテンツ=コミュニケーションの王国、北田氏風に言えば「つながりの王国」の実現こそをネットの理想だと考えていることを、きわめて雄弁に示している。
“「つながり」と「同期」と「メタデータ」で特徴づけることができるこのネットコミュニケーションの空間は”、“それは、人文系の視点では、実はかなり深刻な問題を抱えた社会空間として現れる”として次の3点を上げている。
- コミュニティーの分断の問題
ユーザーは自分の好みのコンテンツにしかアクセスしなくなる - アーキテクチャーの権力の問題
そのアクセスもアーキテクチャー頼みになってしまう - コミュニケーション志向メディアの台頭の問題
メタコンテンツばかりを消費して肝心のコンテンツには関心を向けなくなってしまう
「ウェブ炎上」を読んだときにも思ったが、どうも抽象的すぎてピンと来ない。「理解できない」とは違うんだけど、まさに今の自分たちがいる世界のことなのに、抽象論を読む自分は地球儀大のミニチュアを前にしているような感じだ。
これが「人文学」の特徴なのかしらん。それとも、金(マーケティング視点)とかコード(エンジニア視点)のように、客観的に計れるものさしを持たないせいだろうか。
- 2007.11.09
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