図解「ネットとリアルの関係」とmixiの影響  

「ネットとリアルの関係」というテーマは実に興味深い。今回は考えてることを言葉だけで説明しきるのが難しい気がしたので、ちょいと図にしてみました。 ネット初期=ほとんどの「リアル隣人」はネットをしていない こちらはネット初期の図(90年代中盤以前ぐらい)。青いのがリアルのネットワーク...

「ネットとリアルの関係」というテーマは実に興味深い。今回は考えてることを言葉だけで説明しきるのが難しい気がしたので、ちょいと図にしてみました。

ネット初期=ほとんどの「リアル隣人」はネットをしていない

ネットとリアルの関係概念図1

こちらはネット初期の図(90年代中盤以前ぐらい)。青いのがリアルのネットワークで、オレンジがネット上のネットワークです。

ネットは少数の好き者が利用するソリューションに過ぎず、そこにいる人は何となく「リアルで浮いてる人」が多かったように思う。そりゃ自分のことか。

あと、パワフルすぎてリアル社会内だけでは行動力が有り余っていて、ネットに来てます、という感じの人が少数。リアル人脈の隣人たちがネットをしているという確率は非常に低く、「ネット」と「リアル」の世界(=ネットワーク)の関連性は低かった。

ネット普及期=隣人もネットをしているが、ネットで隣人と繋がる必要性がない

ネットとリアルの関係概念図2

90年代後半から2000年代前半にかけて、インターネットは日本人の1/3とか1/2といった数に普及する。とすると、隣人は一定の確率でインターネットを使っていることになるはず。

でも、ネット上で積極的に「繋がろう」とする人はわりと少数派であり、また、リアル人間関係の交流はリアルでやればいいわけで、やっぱり「ネット」と「リアル」の関連性はあまり高くない。リアルはリアル、ネットはネットと、別のネットワークが築かれる。

mixiの登場で、リアル人間関係をネットに持ってくる理由ができた

ネットとリアルの関係概念図3

ここで、mixi(SNS)がエポックメーキングな存在となる。「友達と繋がる」ことの楽しさを提供したmixiによって、ネットユーザーにリアル人脈をネットに持ち込む理由ができた。

ほぼ同時に「実名ブログ」というのもブームになったり、いわゆるひとつのWeb2.0ブームというのは「リアルの人脈をネットに持ってきてネットで膨らませてリアルに還元して収益あげるぜブーム」なんて見方もできないこともない。実も蓋もなさ過ぎるけど。

mixiの功績

最近mixiのひとつの功績に気づいていて、それは、多くのネット初心者に「ネットの向こうにいる人」をイメージしやすくした、ということ。リアル友人から誘われてmixiに入会すると、mixi上ですでに見知った友人(具体的に実像をイメージできる相手)とコミュニケーションすることになる。

そこからは、知らない人とのmixiを介したコミュニケーションにも大きな違和感を感じることなく入ることができるし、オフ会に参加するのだって、リアル友人と一緒ならあんまり怖くない。「ネットって怖い」的な、未知の存在であるところのネットへの恐怖感をやわらげる働きを、mixiはかなり多くの人にしているはずだ。

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あまりにネットに傾倒している紅を見て 「妄想世界の人間を好きとかどんだけpgr」
「しょせん妄想なのに必死杉w」*1と常々バカにされているんだけど。
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それは嫉妬からの言葉で……という可能性はどうなんでしょう? 分かんないものをとりあえずバカにする、という対処法を取っていると成長できなくなりますよね。

ネットはリアルの一部です。
リアルはネットの一部です。
昨日、某ネトラジ掲示板に私が書いた言葉なのだけれど、パーソナリティの方が深く解釈してくれて非常にうれしかったので、私もエントリを起こしてみた。
304 Not Modified: ネットとリアルの関係

どんな解釈がされたんだろう? 一種のポエムとしてイメージを膨らませて楽しむ言葉としては面白いと思う。一方で、今の時代、上記概念図のどこに立っているかによってネットとリアルの距離感は大きく違うというのが私の認識。ぜんぜん一部じゃない人もいるし、完全に重なっている(ゆえにネットというものをほとんど意識しない)人もいるだろうし。

今後の論点として

世界としての「ネット」の多層化、というのも考察されていいかもしれない。でもそれは先端すぎるゆえにニッチすぎるか。

個人的に興味があるのは、いつ「ネットの向こうに生身の人間がいる」という認識に至るのか、というところ。上記のようにmixiから入る人のパターンは分かりやすいけど、

ネトゲに出会う前は 「いんたぁねっとってやふーのことでしょ?」 なぁんてイライラ棒並みに人をイラつかせる発言を平気でしていた紅が、ネトゲを通じて他人とコミュニケーションを取り、 「あぁ、この画面の向こうには確かに生きた人間がいる」 と肌で実感して初めて 「ネットっておもすれー( ^ω^)」 と思うようになったのです。
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こういう話とか、

自分という存在を中心として捉えたとき、リアルの世界で出している面とネットの世界で出している面がある。でも、どっちも同じ自分という存在には間違いない。多くの人はリアルの世界は当たり前のように過ごしているが、ネットの世界に関してはそこまで踏み込んでいないって人も多いだろう。
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こういう感覚とか。

パソ通からスタートして、そういう「場」をイメージするようになってきた私は、これからの若者達がインフラとして「当たり前」になっているネットというものを、リアルの中でどう捉えていくのか興味深い。
ネットとリアルの関係 - 304 Not Modified - 明日は明日の風が吹く

こういう興味とか。

上記の図では、ネットを「場」として捉えています。 でもリアルとネットの人間関係=ネットワーク=世界が完全に重なるとしたら、ネットという「場」の認識は必要なくなると思う。もしかすると、教室で会うの休日に街で会うのぐらいの違いのあるものとして考えるべきなのかもしれないけど。