企業ブログの9勝6敗論
「9勝6敗」論というのは色川武大の教えで、「圧勝するのでなく、相撲でいえば9勝6敗を目指すべき」という哲学のこと。いま手元に本がないので正確に引用できないんだけど、博打打ちの処世術として、相手に圧勝しては二度と博打に来てくれなくなってしまうから、6回はうまく負けておきながら9回は勝ってきちんとプラスを取りつつ、勝てる相手との関係を長く継続していきましょうね、という話。そして、人生なにごとも9勝6敗ぐらいがいいですよ、という話になっていく。以前にも触れてた。
"愛される"企業ブログになるため「9勝6敗」を目指すべきじゃね?
企業ブログ、ブログマーケティングとなると「ネガティブなことが書かれる」ことを異常におそれる人が出てくる。そういう時も、「9勝6敗でいい」という考え方でいけば、無理なく前向きに考えられそうだ。
実際のところ、世の中に完璧なものなどあり得ないわけで、レビューを依頼したブロガーにべた褒めされて15勝状態になったら、逆に気持ち悪い。そうなると人間味が感じられない=愛読者が集まらない=施策失敗、ということになるんじゃないかと思う。リアリティがないとも言う。
StartMacモニターで見た「圧勝」事例
StartMacモニター2期ってけっこう荒れてたよね、と先日指摘されて、そうだっけ? と思ったんだけど、そういえば各所でプチ炎上めいたのはあった。それくらいよくあることだと思って気にしていなかったんだけども、これも9勝6敗論と繋がりそうだ。
StartMacモニター2期はふだんMacを使っていない人を対象としていたせいか、けっこう極端な反応も見られた。
Macが大好きになっちゃった、いわばMacが15勝のモニター記事を書いた人で「アップルのサクラか?」みたいな言いがかりをつけられた人がいたようだ。逆に、Mac15敗に近いモニター記事を書いて、Macを分かってないとか何だとか、文句を言われた感じになっているような(ざっと見ただけだけど)人もいた。
これはMacというプロダクトの特殊さゆえ、という面もあると思っていて、昔の詩にある「好きと嫌いだけで普通がないの♪」というやつだろう。
いかに6つの負けを作るか?
となると、問題はいかに負けるか。うまい負け方をしつつ勝負所はきちんと押さえて9勝6敗を作るか、というところになる。会社が傾いたり商品がダメになるような負け方をしては9勝6敗どころじゃないわけで。
例えば、こんな考え方ができるんじゃないかな。
ダメな負け方
- 読者や顧客軽視と取れる発言
- ライバル商品を不当に貶めること
- やらせ的な行為
- 商品にどうしようもない欠陥がある
- 会社の不祥事発覚
いい負け方
- お客様を手厚くサポートしすぎて担当者が大変
- ライバル商品の長所を認める
- レビュアーの主観からの批判。きちんと相対化できるネガティブ反応
- 商品の改善の余地を発見する
- 会社が(がんばりすぎて)修羅場
上記はいま3分で考えただけですが、こうして要素だけ書き出すと、どれもわざとらしくて気持ち悪い。
- 2007.11.05
- [コミュニケーションの話(ソーシャルメディア、社会の話)]
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