newsingの件を考えてて「ソーシャルニュース」と「ソーシャルブックマーク」の違いに気づいた  

先週までは呼び方が違うだけだと思ってたんですが……、 ソーシャルブックマーク:ネタをブックマークするのは基本的に「自分のため」 ソーシャルニュース:ニュースを取り上げるのは基本的に「みんなのため」 という違いがあるんじゃないかな。ここでいう「シャルブックマーク」は「はてなブックマ...

先週までは呼び方が違うだけだと思ってたんですが……、

ソーシャルブックマーク:ネタをブックマークするのは基本的に「自分のため」
ソーシャルニュース:ニュースを取り上げるのは基本的に「みんなのため」

という違いがあるんじゃないかな。ここでいう「シャルブックマーク」は「はてなブックマーク」、「ソーシャルニュース」は「newsing」のことを考えており、同ジャンルであってもシステム設計が違う他のサービスでは、必ずしも上記が当てはまるとは限らないだろうけど。どさくさに紛れて書いてしまうと、伊藤直也さんの「「自分のためがみんなのためになる」というフォークソノミーの本質を一言で説明しきった名台詞が大好きです。

個人的にnewsingやDiggがどうもピンと来ないのは、知ってるキャラがいない、または極めて少ないから――このジャンルならこの人だよねとか、この人がこういう反応してるってことはこうだな、とか、きちんと相対化できる安定した活動をしている人を知らないから、だと思っていたのだけど、ひょっとすると別の理由もあるのかもしれないと思えてきた。

おそらく「自分のため」というミニマムな目標を置いておくことはとても大事で、かの平田大治さんもブログは自分の家のようなものであり、自ずと掃除や整理整頓をしようという気分になるはず、と仰っていたように、各ユーザーに自分専用の領域と自分内で完結できる目的を与えて自治のモチベーションを持たせる、というのが、いわゆるWeb2.0型コミュニティサイトをうまくやる定番パターンだと思う。とはいえそれは「定番だと思う」という話に過ぎず、定番の踏襲ばかりでは面白くないわけだけども。


もうひとつの問題は「みんなって何だ?」というところ。はてなブックマークの場合、はてなダイアリーやはてなグループの仲良しグループだったり、お気に入りに入れてくれている人だったり、ブックマークを自分のブログに貼っていればブログ読者だったりとさまざまで、わりと自分好みの「みんな」を思い描きやすい。だから「みんな」をイメージしやすい。

対してnewsingの場合、はてなダイアリーのような基盤となるコミュニティがなく、「みんな」のイメージがこれといって無い感じがする。とりあえず「全newsingユーザー」ということになるだろうが、そうなると、みんなにウケる記事を持ってこようというモチベーションが、スポーツ新聞ノリに向かっていくのもやむを得ないのではないかと思った。

newsingはイントラネットのシステムや、エンジニア向けの「gungi(グンギ)」、Web2.0ツールの企業内利用に興味のある人向け「iUG-newsing」といったターゲットを絞ったサイトとしてはこれといった問題もなく運営され、手堅く成功しているように見える。

今回のnewsingの騒動で「ロゴに social news for biz って入ってるね」といった指摘があったりもしたけども、本家newsingも思い切って一定の目的というかターゲットというか、コアユーザー-の具体的イメージを設定したら、ユーザーにとっても「みんなのため」のイメージを持ちやすく、良いんじゃないか、と考えた。

そうすると、問題はどれくらいの大きさのパイが欲しいか、ということかもしれない。でもひょっとしたらそうじゃなく、うまい「みんな」イメージの作り込みと、いろんな「みんな」を共存させる設計ができたら、でっかいコミュニティとしてイケるのかもしれない。