はてなブックマークを改善? ネットイナゴ? 問題について  

はてなで絶賛盛り上がり中の、こちらの件について。

いま、Radical Trust(?)はどう認識されているんだろう? という疑問

こうした発言がはてな幹部から出るのは、けっこう意外に感じた。はてなブックマーク上(というか、はてな全体か)での暴言が問題になったことは今までにもあったが、これまで、積極的に介入したり対策を取る姿勢を見たことがなかったので。

「へんな会社の作り方」のインタビューをさらっと読んだのだけど、はてなの近藤社長は、はてなブックマークの暴言問題や関連して起きたトラブルに対して、「長い目で見れば、まあそんなこともあったよね、ぐらいの話になる(そんな小さいノードのトラブルは全体から見れば些細なことですよ)」といった趣旨の発言をされていた、確か。「コミュニティの参加者ひとりたりとも傷つけるまい」という発想とは全然違うと感じた。
はてなやmixiから妄想する、コミュニティを統治する新しい方法

1年半ほど前にこう書いたように、こうしたトラブルに対しては静観し、自浄作用のようなものに期待していく考えなんだと理解していた。へえ、新しいな、これがRadical Trustって奴で、Web2.0はこういう考えがベースになるのかなあ……、と感心したものだ。

関連:はてなブックマークで盛り上がる問題の湯加減と、割れ窓理論

もちろん、状況に応じて君子は豹変すべきだし、前にこんなこと言ってたじゃん、とアナルの小さいことを言いたいわけではない。ただ、上記のような考えから、何かしらの手段で改善のために介入していこうという考えに変わったことに、どんな理由があったのか、興味がある。

Radical Trustとは、Web2.0という概念(群)を支える大きな柱のひとつだったはずだ。とはいえ、当初からこれに疑問を投げかける人は多かったし、最近ではオライリーが「ブロガーの規範とか作らね?」とか言いだしたのなんかが象徴的であるように、そればっかりでもアカンよね、という認識が多数派であるように見えるが。

はてなとしてもそのへんの空気の変化を感じている、というだけのことなのか、それとも何かの事件が決定打となったのか、幹部のコミュニティ観のようなものが変わったのか……そのへんの理由が知りたい。想像するのは、はてなブックマークの規模が大きくなり、ネットのリアルへの影響力も大きくなり、もっと「安心できる場」である必要性が高まった、ということかなあ、といったところ。

で、改善提案というわけではないが、思うことを2つほど書いてみる。

相対評価による相対的なモデレートなら

システム的に会員の評価システムのようなものを考えるとすると、ヤフオクのユーザー評価のようなものは似つかわしくない。誰かの考えに賛成できるか、自分と合うか、有用な意見だと考えるか、といったブックマーカーの評価として重要なものはあくまで相対的なもので、個人個人によって当然ながら異なる。ヤフオクのように「きちんと取引が成立したか」というような絶対的な視点からの評価は無理だ。

なので、各人が「こいつは合う、こいつは合わない」みたいなスコアリングを行ない、スコアの低い人は見えなくなる、みたいなのが良いように思う。モヒカン族嫌いな人はモヒカン族のIDを指定しておくと、彼らのコメントは不可視可されたり、非モテとかうぜえよと思う人は該当人物の(以下同文)。このへんはユーザー間の交流や相互の評価などを計算し、ある程度自動的にやってくれるといい。あまりに唯我独尊すぎる人はほとんどのはてなユーザーが不可視になり、俺って友達いなくね? みたいな気分になったりできるのも一興かもしれない。

この際だから「はてなー三原則」なんて提唱したらどうだろうか

オライリーの「ブロガーの規範」10箇条は覚えにくいし、カフェテリアプラン式なところもなんかよー分からんという感じだったのだが、ぐっとシンプルに3箇条ぐらいにできないもんだろうか。「ボクらとjkondoの3つのやくそく」的なノリでもよい。

あと「規範」ってどう扱っていいのか分からない。「かくあるべし」的なことを掲げるのはやりすぎなんじゃないかなあ。「ここを破ったら人間として終わり」的な最低限のラインを引く禁止事項の提示だけがあれば良いに思う。

暴言問題で気になるのは、「バカ」とかそういうどうでもいい悪口ではない。人格を否定するような言葉(まあ「バカ」もその一種と言えないこともないが)と、リアルの人生に影響を与えるような発言(死ねとか夜道に気をつけろとかの類)だ。こうした発言は単なる悪口の域を超え、相手の存在そのものを否定し、発言を封じる働きをするだろう。

例えば、こんな感じかなと。

(1)はてなーは、書かれた内容だけについて議論、またはケンカすべし。一切の人格攻撃、リアルでの攻撃を示唆する発言は禁止
(2)はてなーは、敬意を抱けない相手に対して議論、またはケンカを吹っかけてはいけない
(3)双方の合意があり、また第三者に対して合意状態にあることが明示されている場合、(1)、(2)の適用を免れることができる

とか。要するに

・人格攻撃や、物理的攻撃を示唆するような行為は禁止
・100%バカにしたいためだけの目的でバカにするのは、無意味だからやめれ
・互いがやりたくて、第三者にも「俺たちの泥仕合はじゃれ合いの一種です」と明示した状態なら、うんこの投げ合いでも何でも好きにしていいです

ということ。

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