河合隼雄先生の言葉から考える日本的Web2.0  

河合隼雄先生は来年で80歳になる、発言を鵜呑みにしても大丈夫そうな人ランキング(オレ調べ)堂々の1位に輝く、超エライ臨床心理学者。ブログを読んでる方には、ACCS不正アクセス事件のofficeこと河合一穂氏のおじさん、というと接点が感じられるかもしれない。最近は体調を崩されているそうで、お早い回復を祈っております。

最近、久しぶりに著書「縦糸横糸」を読んでいて、ちょっと思ったこと。


西洋にはキリスト教を基盤にした個人主義があるのに対し、日本人の倫理観には「イエ」という概念があると、河合氏は説く。

現代になって昔ながらの「イエ」は解体されてしまったかのように見えるが、企業などの団体がイエの代替として機能している。イエは個人を守り、そのかわりに一定の束縛を与える。個人はイエに帰属意識を持ち、イエに尽くすことにより、心を満たし、安らぎを得ることができる。うまい要約じゃないかもしれませんが、まあたぶんそんな感じ。

企業のイエ化というのは、梅田望夫氏おっしゃるところのエスタブリッシュメント層の何かと大いに関係がありそうだ。これまでの大企業は、企業の構成員をイエ化した中に囲い込んでいたと。

これに対して、日本における「Web2.0的企業」の代表格であるはてなとミクシィは、企業とユーザーをまとめてイエ化している、と考えられるんじゃないかと思った。はてなユーザー(の一部)は、はてなに非常に高い帰属意識を持っている。mixiってアメリカのSNSよりも「mixi(という大きな輪)に入る」的な感覚がもしかしたら強いんじゃね? という気もする。ぜんぜん検証してませんが。

Web2.0的なるものと宗教的なものとの類似性がずっと気になっていたが、ここらへんに何かがありそうな気がした。つまり、「企業とユーザーが暮らすイエ」的な思想こそが、日本で成功するWeb2.0サービスだ! という発想から何かが見えるかもなと。

縦糸横糸
縦糸横糸
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河合 隼雄
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もうひとつ参考。
最悪にして最高の商売(赤の女王とお茶を)

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