子どもの頃の「勉強」とは、クソつまらない基礎の反復練習だった
「どうして勉強しなきゃいけないの?」という問いにどう答えるか、という話が、はてなブックマーク界隈でちょっとにぎわっている。せっかくなので私も自分の子どもに対して答えるシミュレーションをしておきたいと思った。
たくさんのエントリーが書かれているが、中でも特に面白いなと思ったのはこちら。
子供に「どうして勉強しなきゃいけないの?」ときかれたら、何と答えるか?(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる)
嫁さんが後をひきとり、「毒キノコ」のたとえで伝えてくれる。曰く、
「どくキノコがどうして"どく"か分かるのは、食べてお腹をこわした人がいるから」
「その人に教えてもらえば、あなたが食べなくてもいいでしょ」
「その人が本を書けば、あなたが読めばわかるでしょ」
「パパはね、どれが"どく"なのか、教えてもらってるの」
いわゆる「巨人の肩に乗る」の話ですね。毒キノコの例えは分かりやすいなあ。小学校中~高学年ぐらいになったら、こういう話をしたい。
子供の「どうして勉強しなきゃいけないの?」に答える(住 太陽のブログ)
勉強をして効率よく稼げる仕事につかないと、生産性を高められない、と。まず不安を呼び起こしておいて、解決策としての「勉強」を提示する形。前向きな論法ではないが、こういう認識も必要だと思います。「社会に出る」ということにある程度リアリティが感じられる中学生ぐらいになったら、こういう話をしたい。
で、おおもとの振りはこちららしい。
人力検索はてな - 【どうして勉強しなきゃいけないの?】学習塾で助手をしているのですが、小学一年生の女の子から先日ついに「どうして勉強しなきゃいけないの?」という問いを投げかけられ..
学習塾の助手が、小学一年生から「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたときの回答として、上記2点はどちらも適当ではないように思える。そもそも上記2点とも、学習塾の助手が小学一年生に尋ねられた場合を想定してのものではないが。
適切な答え方は好奇心ベースの「どうして?」なのか不満ベースの「どうして?」なのかによって変わるだろうしし(おそらくは後者だろうが)、あえて選ぶなら毒キノコの話だけど、小学一年生にとっての「勉強」は、ちょっと質が違うんじゃないかなと思う。
小学校低学年の学習塾で教える内容の実際は知らないが、この頃の子どもにもっとも必要な「勉強」は、読み・書き・計算の徹底的な反復練習だろう。大人がやる「勉強」が高効率でできるようになるための基礎学習。基礎トレーニングと言い換えてもよいような、計算ドリル、漢字ドリルの類が主なんではなかろうか。私も大嫌いでしたよこういうの。
大人になれば基礎トレーニングの大切さは痛いほど分かるが、子どもに「大人になって後悔しないため」というだけの答えは通用するまい。子どもは大人が思うほど、大人の世界について知らないはずで、「大人になった時」というのが想像できないだろうから。
以上を踏まえて、小学1年生になったうちの子に質問されたらどう答えるかを考えてみた。
好奇心ベースの問いであったら、まず反復練習の必要性を説く。ゲームだって毎日やっていれば上手になる。毎日走っていると早くなる。毎日掃除をしていれば上手になる(なんかしらの仕事を持たせての習慣づけは必要だ)。
1日ごとに明らかなレベルアップは感じられなくても、少しずつの積み重ねによってしかレベルアップはない。人間は、ずっと続けることによっていろんなものが積み重なり、レベルアップする生き物であること、父は積み重ねが足りなくて大人になってからしんどい思いをしたと、だから「勉強」は大事なんだと伝えたい。
不満ベースの問いだったら、ちょっと悩む。質問に質問で返すのは行儀のいいことではないが、なぜ不満になったのかを聞かないと話がかみ合わないおそれがあるので、まず聞いてみよう。おそらく「何の役に立つのか分からない」というニュアンスのことを言われるんじゃないかと思うが、そういう疑問を持つのはごもっともだと思うので、まず、そこについての共感を示す。上からの物言いでなく、当時の自分の気持ちになって、きちんと子どもの視点で共感を示したい。予想を越えた応えが返ってきたら、この段階でしばらく話し合わないといけないかもしれない。
その後、上記のような説明をしよう。それから、勉強のしかたを変えてみよう。要は反復練習で読み・書き・計算の基礎力がつけばいいんだから、反復が苦にならず、小さな積み重ねごとに小さな喜びを感じられるシステムを提供したい。脳トレ系ゲームのいいのがあればそれを与えるのもアリだと思う。親と競争のようなルールを持ち込んだり、家庭内でのちょっとしたインセンティブを提示するのもいいかもしれない。一定の正解率の向上または維持があったらオヤツがグレードアップするとか。このへんはあんまりリアルに考えられないけども。
私はいい歳になるまで基礎を反復練習することの重要性を理解できていなかったので、子どもには、小さいうちに覚え込ませたい。知らないと絶対に損だと思うので。
- 2007.01.24
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