オトナのWeb2.0キーワード解説:ロングテールとは

タレントの伊集院光さんは、自身の結婚について、以下ようなコメントを発しました。

「マニアはいる!」

俺みたいな痴豚でも結婚できた。世の中、特殊な趣味を持ったマニアは絶対どこかにいるから、おまえたちも希望を持て、と。

抱かれてみたい男ランキングなんかをやると、上位には木村拓也とか福山雅治とか普通のイケメンが並びます。普通に女性ウケするホストクラブをやろうと考えたら、とりあえずこの上位10人ぐらいを雇っておけばいい。日本中の女性の約37%は、これで満足します。残り67%のうちの何割かも、まあ、この人でもいいや、と思うでしょう。

なんつってもホストクラブには箱の容量の限界があるし、人件費や諸経費もかかりますから、全女性の要望にこたえるのは難しい。だから、店が収容できるだけ、一般的にモテるイケメンを揃えようとするわけです。

ところが、ネット上のライブチャットみたいなサービスだったらどうなるか。男は自宅待機していて業者のサーバーに接続するだけでいいので、箱の心配をせずに何人でも男を雇えます(もちろんお茶挽きは無報酬で)。だから、福山雅治からフットボールアワーの岩尾望まで、あらゆる女性の嗜好に対応した男を在庫できる。すると、限りなく100%に近い女性を満足させられるサービスにすることが(理論上は)可能になります。

これは、ネットが基本的に場所代のかからない(ほとんど考慮する必要がないほど安い)場である、という特性を持っているだめ可能になることです。在庫を置くコストが0だから、1万人に1人のニーズしかない岩尾を在庫しておいても赤字にならないのです。

在庫コストが0なので、末端のたいして売れない男も在庫しておけばたまに売り上げが発生し、トータルで黒字になる。そうやってもてない男1万人の売上げを集めると、上位10傑の合計と比べても、無視できないような額になるよ、というのが「ロングテール」と呼ばれる現象です。

ロングテール現象を起こすには、「コスト0の場所」の加えて強力なマッチング機能が欠かせません。1万人の男がいるサービスでも、店頭に普通に置くのは福山やキムタクです。そうじゃないと大半の女性は店に来てくれませんから。

そんな中で、岩尾好きの女性が目視だけで岩尾を見つけるのは、至難の業です(意外と目立つかもしれませんが)。そこで検索機能を提供し、「顔の好みは?(切なそうな目 濃いヒゲ 若ハゲ)」のように、感覚的な操作でお好みの岩尾望が見つかるようにしてあげれば、問題は解決します。

このような、検索に代表される強力なマッチング機能こそが、Web上で起きるロングテール現象を支える第二の要素なのです。


さらに、多くの女性の利用履歴から【岩尾望が好きな女性は、はこんな男にも興味を持っています:温水洋一】のようなおすすめ情報が表示できれば、売上げはさらにアップするでしょう。このあたりは「オトナのWeb2.0キーワード解説:集合知とは」にて。

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