R25にあった「Web2.0を皮膚感覚では理解できてない気がするのよね」の原因は?  

“Web2.0 『言ったもん勝ち』”ってどうよ? と。「言ったもん勝ち」というコピーがもっと相応しいものがある気が……とかアレですが、アキバBLOGさんは中身を読み込んでフォローをつけていただいていて、とても嬉しいです。

Web2.0 「言ったもん勝ち」(アキバBLOG)

ラオック ザ・コンのPOP「言ったもん勝ち」は、Web2.0超入門講座【AA】の内容に対してではなく、Web2.0超入門講座の序章『どこか言葉だけがひとり歩きしてしているようで、ユーザー不在の中で議論が行われている感があります』を表したフレーズなのかもしれない。

「Web2.0を皮膚感覚では理解できてない気がするのよね(和歌ネエ談)」の原因は?

今週のR25が○○2.0特集で、編集後記っぽいコーナーで「Web2.0とやらなんだけどさ、次世代型ってことは分かったけど、皮膚感覚では理解できてない気がするのよね」とか言ってて、そんな時こそ「Web2.0時代に、ユーザーが経験しておくべき10のこと」ですよ、とか思ったりもしたのですが、R25では確か過去にも何度か「Web2.0」を取り上げていて、ざっくりと「双方向性のあるのがWeb2.0」とかまとめてたはず。

……と思って調べてみたら、そこまでざっくりではなかった。

この手の新語の例に漏れず、正直“言ったもん勝ち”っていう気がしないでもないですが。 来年のトレンドとなるか? ネット界を賑わす新サービス「Web2.0」ってなんだろう?  (2005.12.15配布73号)



いわく、運営側だけで集めた情報を一方的に提供するだけの、従来型サービス(Web1.0)に対し、「利用者が自発的に参加し、そこで情報発信を行いたくなるような魅力(を持つ場所)」がWeb2.0であり、「そうして集まった情報を、独自の視点から編集し、新しい価値を付け加えていくこと(を目指す仕組み)」がWeb2.0である、と。要するに、うまく進行している会議の有り様が、まさにWeb2.0の基本、と考えれば、その概念が理解できるんじゃないでしょうかね。
合コンでも、一方的な仕切りより当然、自然に会話が弾み、そこから“新たな価値”が生まれていくような場をつくってくれる世話役が、評価されるじゃないですか。
みんなが自然と集まってくるような良い雰囲気をつくれる「Web2.0型人間」なのか、はたまた一方的に自己アピールを繰り返すだけの「Web1.0型人間」なのか…なんて。理屈がのみ込めれば、日常会話でもガンガン使えるWeb2.0。さぁ君も今日からレッツ2.0!って、なんだよそれ。
やっぱり無視できない、この言葉… 話題の「Web2.0」って、どういうときに使えばいいの? (2006.6.1配布95号)

R25のコラムは字数が少なくて大変そうだけど、この95号のまとめは凄いなあと思ったのを思い出した。


Web2.0的サービス=会話が筒抜けの喫茶店

そんな事実関係を踏まえずに話しを戻して、「双方向性」という言葉を出して話を進めたかったのでこの言葉を使いますが(大きく外してないと思うし)、インターネットの双方向性というのはインターネットが始まったときから当然あって、しかし90年代までは「インターネットなんだから双方向性を活かそうよ」てな言葉が時折聞かれたぐらいに、意識的に活かそうと思わなければ双方向性は活かされなかった。


ところが、いわゆる「Web2.0的サービス」の多くは、デフォルトで双方向性がついている。ブログを書いたらデフォルトでpingが飛んでRSSもフィードしているとか、mixi日記のデフォルトも「全員に公開」で、その日記がすごく簡単に検索できたり、mixiミュージックやらニュースやらもあったり。ソーシャルブックマークなんかもそうで、デフォルト設定が「双方向性オン」になっている。「双方向性を切る」ということを自覚的にやらない限り双方向性全開、が最近の常識になっているぽい。

これって、なんていうのかなあ……。電話機に拡声器がついた、というのは通信の秘密の話になってしまって違うんだけど。

今まで喫茶店が「周りの客はわりと無関心で、自分たちの会話なんか他の誰も聞いちゃいない場」であったのが、「店内の客はみんな普通に互いの会話内容を把握している」に変わった、ぐらいの大きな舞台設定の転換があって、それが意外と気づかれていない(分かっている人は経験的に分かっているが、気づいていない人も多い)、みたいな状態に思えるんですよね。

で、「Web2.0を皮膚感覚」で理解する、というのは、このへんの感覚を経験的に分かる、ということだと思います。それはやっぱり、そういう喫茶店に行って会話してみないと分からない。バカ話や人生相談、痴話喧嘩など、いろんな会話をそういう場でやるとどんな反応が起こってどんな気分になるのか、やってみないと掴めない。

そして「Web2.0的サービス」を作っている中の一部は、このあたりの裏事情は知らんぷりで、美辞麗句だけを並べて会話筒抜け喫茶店を経営しているような気がしている。これは「Web2.0」の一部の、さらに一部の話だけども。

で、あんまりWeb2.0ブームに乗り気の発言をしてこなかった国内Web2.0的サービスのフロントランナーと目される人たち(つまり、はてなやミクシィ)は、このあたりの胡散臭さがちゃんと分かっていて一緒にされたくなかったか、純粋にカテゴライズされたくなかったか、なんでしょうね、ってcatfrogさんが前に書いてた気がしました。

  • タグ:
  • 次の記事 »
  • Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • « 前の記事