楽天の問題は、サービスの値頃感を感じさせられていない点にあると思う
楽天についてそれほど深くは知らないのでかなり適当だけど、思ったことを書いておく。こちらの話は、金額の点でいえば納得感がある。しかし問題は「取り方」なんじゃないかなあ、という印象。
楽天市場の課金額は一般的な企業のIT投資額よりちょい低いくらいだと思う(Web屋のネタ帳)
価値の分からない人に、適正価格を払わせるのはとても難しい。例えば「テレビなんて映ればいい」と考えている人にいろいろ付加価値のついた高いテレビを売るのは難しいし、私は「オシャレな服」の価値が分からないので、「そこの洗っても色落ちしないズボン3980円でいいです」となって、それ以上高いのを買う気がしない。こういう客に高付加価値製品を売りつけるためには「高付加価値製品しかラインアップに置かない」ということになる。
楽天の場合、基本サービスとして提供している機能が多機能すぎて、それが「値ごろ感」を損ねているんじゃないかという気がする。
楽天の資料を見る限り、4%の従量料金に加えてスーパーポイントとアフィリエイトの原資として2%も取られる。ギリギリの商売やっている小さな店で、無条件で商品に6%も上乗せされるのはかなりキツイんではないだろうか。ポイントとアフィリエイトがどう効いているのか理解・納得できない人にとって、これは我慢ならない金額だと思う。そして、メルマガやら何やらの豊富すぎるツールは「使ってないツールにカネ払わされてる」という印象を持たせているのかもしれない。
もっとシンプルな機能だけで、シンプルに使えるショッピングモールがあってもいいが、それは楽天でなくてもいい。
楽天市場のつくりについて、このへんを見るといろいろ温度差のあるコメントがあって興味深い。
はてなブックマーク - naoyaグループ - naoyaの日記 - 楽天
はてなブックマーク - 404 Blog Not Found:楽天の苦点
私はAmazonも楽天もよく利用する。そこで思うのは「Amazonお菓子ストア」ができても、あまり買う気が起きないだろうなあ、ということ。
Amazonは、主に文字情報で購買を決定したい商品を買う。本やCD、DVDはタイトルで検索して買うし、エレクトロニクス商品はスペックが分かればいい。対して、食べ物なんかはおいしそうに撮れている写真(シズル感の演出)が購入を後押しする要素として強く、Amazonのページレイアウトでは、それが難しいように思う。
実際、Amazonのベビー用品ストアって、あまり買う気が起きない。とはいえAmazonは送料が無料だしギフト券が使えるので、Amazonで商品を見つけたらその名前で検索してもっと大きな写真とか、ほかのショッピングサイトの紹介を読んでから買うことが多い。楽天なら、わりと発見→即買いをしているように思うのだけど。
このあたりの感覚は、こちらの「右脳的、感情的コンテンツ」という話に通じるように思う。
[R30]: 書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・下
こちらも関連。
逆Web2.0?ウェブ化されない業界その1
逆Web2.0?ウェブ化されない業界その2
神田昌典氏の何かの本に出ていた「手書きの汚い字のチラシで売上げアップの寿司屋」は確かここだと思った。デザインがもさっとしててもいいじゃないか、という話。
人気店大解剖「すし八」セミナーDVD
儲かりの心理学 ~心をつかんで大儲け!心理テク大公開!!~
うろ覚えなんだけど、ここの寿司屋は字は汚いが、食事の準備をちょっと手抜きしたい、たまには自分へのご褒美として買ってきたごはんで済ませたい、といった主婦の感情を上手に捉えた商品企画+手書きのチラシで大成功した、のだと思った。DVDはやりすぎな気がするけど。
こういうモノは確実にあると思うし、私は楽天のダセェけれど店員の必死さが伝わるデザインもけっこう好きだなあ。
- 2006.06.30
- « 前の記事
単著が出ます。「Web2.0超入門講座」(プレゼントつき) - トップ
ページ - 次の記事 »
「未来人だけど何か質問ある?」が狙ってネタだった件 - この記事“楽天の問題は、サービスの値頃感を感じさせられていない点にあると思う”の最上部へ











