久しぶりのmixi新機能がニュース+横幅増加とは  

250万を超えるユーザーを抱え、社名まで変更して波に乗りまくりのmixiだが、これで安泰というわけではまったくなく、ニュースで横幅が増えたことの不恰好さも含めて、だいぶ微妙な状態であると思う。 ●今のmixiが抱える危機mixiは有料プラン(プレミアム)の発表以来1年以上、目立っ...

250万を超えるユーザーを抱え、社名まで変更して波に乗りまくりのmixiだが、これで安泰というわけではまったくなく、ニュースで横幅が増えたことの不恰好さも含めて、だいぶ微妙な状態であると思う。

●今のmixiが抱える危機

mixiは有料プラン(プレミアム)の発表以来1年以上、目立った新機能や新システム、ルール等の導入をしてこなかった。笠原氏は「ユーザーの居心地のよさが大事です」的なメッセージをことあるごとに発しておられたし、変な機能つけるよりはユーザーが気持ちよくいられる空間作りを、といったスタンスが感じられていたが、ここまで何もしないのは、むしろ臆病者の優しさ(臆病で他人に積極的にコミットメントできない → 問題があってもそのままにしておいたり、したいようにさせてしまう → それが優しさと勘違いされる)に過ぎないんじゃないかなあと、ちょっと前にから思ってた。

今のmixiに欠けているものが2つある。どちらも「居心地のよさ」を重視しすぎたツケなんじゃないかと思っている。もしかすると、「居心地のよさ」を維持したからこそ250万ユーザーを得られたのかもしれないのだけど。

(A)コミュニケーションの規範がない

mixiは「コミュニティ・エンターテインメント」を標榜し、コミュニケーションが軸のサービスであるが、そのコミュニケーション方法のマニュアルもお手本もない。まあ、みんな18歳以上でしょ? みたいなことなのかもしれないが、18歳なんてバイト先の電話対応もろくにできない、ぐらいのコミュニケーション力なのが普通だ。

今のmixiでは、リテラシーが高いユーザーの姿はどんどん消えて、自己中心的なユーザーが幅を効かせるようになっていないか? 私が見ている範囲では、特にビジネス系のコミュを中心に、書き込みのほとんどが自分の営利目的になっている。悪貨が良貨を駆逐している。一方でmixi特有の空気感があって(私が勝手に感じてるだけかもしれないが)、あんまりズバズバ注意するのも躊躇われる。mixiの運営者が手を打ってそれなりにマナーの普及をはかる、お手本を示す、もうちょい頑張って違反の摘発をする、といった施策が行われてもいいんではなかろうか。

(B)巨人の肩がない

もう2年続くサービスなのに、十分なアーカイブ機能がない。フローばっかでストックが作りにくい。コミュニティの過去ログを踏まえずに何度も同じ議論が行われたり、あっちのコミュで起きた議論がこっちのコミュでも起きたりと、「知の流通」という観点でいえばどえらく無駄なことをしている。

コミュでの会話のネタが尽きないという意味においては良いのかもしれないが、先人の知恵を踏まえてこそ発展的な議論ができるのであり、永遠に同じ話をする/読むのは不毛だ。mixiではそういう議論の発展をさせにくい感じがする。単純な策としてはコミュにWiki的なものがついているだけで、かなり違うと思うのだが。


mixiは絶好調であり新たなビジネスをバンバンやる基盤もあるわけだけど、一歩間違うと数年後にはすっかり崩壊してました、ということにもなりうる。実は、250万ユーザーを引っ張ってきた原動力の元の元(適当に言ってID10,000番ぐらいまで?)になった人は既にmixiに飽きていて、ポストmixiを探しているんじゃなかろうか。

あと、オレンジ色の枠の中でニュースを読むと、なんか変な虚構感があって面白い。


●今後のmixiはこうなれ、とか勝手に予想っぽく

笠原氏の発言でもあったようにmixiが一種のOSとなり、今後のmixiは、次のいずれかの意味で「小さなインターネット」となっていくのだろう。

(1)大きなインターネットと同じ:基本的に放任。やりたい奴の自由にする

良く言えばユーザーの善意、自浄作用に期待、ということかな? 250万会員をひたすらmixi内で回遊させながら、広告でバンバン稼ぐ。とにかく回遊の促進と広告の販売のために施策を打つ。コミュニケーションの質が悪かろうが、知の流通が行われていなかろうが、そのへんはあまり気にしない。変な介入をして反対派を生むより、自然淘汰に任せとくのがいーべ。

(2)mixi内を積極統治

コミュニティ・リレーションシップ・マネジメント。mixi内に一定のルールと情報の流れる道筋を作る。株式会社ミクシィはmixiという世界の統治を行い、治安の良さや優れた文化(ブランド力を含めて)によって人を集め、生産される情報をmixi外に輸出して利益を得る。だから統治システムの整備と情報の流通システムの整備が必要。

(3)はてなに対抗して猫を飼う

猫カワユス。

今回のニュース機能では、どっちかというと(1)を選択したのかー、と残念に思った。mixiの新施策は当然上記(A)、(B)の解決策であり、SNSならではのビジネスの進め方は当然(2)だろうと勝手に思っていて、その期待が外れた残念さなのだが。

今のmixiには強いブランド力があり、それは、Yahoo!やらGoogleやらその他ポータルサイトとは違う「日本一のSNS」というユニークなものだ。ところが、(1)路線をとってポータルのビジネスモデルをなぞろうとするのなら、Yahoo!等既存ポータルサイトのひとつ(mixiじゃなくてYahoo!でもいいじゃんな存在)になってしまう恐れもある。ニュースがついただけで「ポータルだ!」とかいう日経もどうかと思うけど。


サービスを続々と投入する新生ミクシィのこだわり(CNET Japan)

これはどーにも全体的になんだかな感漂うインタビューなんだけど、mixiニュースの開始理由が語られていてタイムリー。今後もRSSリーダーとかSBMなども始めていきたたそうな話まで出てるんだが、えーその方向性なのー(´・ω・`) という感じがした。なんつか、ユーザーはmixiでしかできない体験をして、その体験を伝えたくて新しいユーザーを招待しているんだと思うんだけど、その「mixiでしか体験」は、これらじゃないと思う。あっても良いのかもしれないけど。

とかいいつつ、今後も(2)方向で面白いことやってくれないかなーと期待していきたい。