ブログは新しいインフラでありプロトコルになった

ブームだCMSだメディアだ日記帳だ等々と言われてきたブログだが、今やすっかりネットの重要なインフラになり、同時に新しいプロトコルとして確立された、と、つくづく思った。

ブログ検索(RSS検索)というソリューションの定着

「新しい情報を探すならWeb検索ではなくブログ検索」という行動パターンは、かなり定着した。裏返せば「新鮮さ重視の情報を発信するのならブログを使え」ということだ。ただHTMLを書いても誰も見てくれないし、Wikiだってダメ。アップデートpingを飛ばしてRSSを出すブログに書かれた情報だけが、広く流通できる。

つまり、旧来のサイトはpingを飛ばしてRSSを出すようにCMSを改造するか、Movable Type他のブログツールで構築しなければいけない。そうしないと誰にも見られない。ブログというインフラが持つスピードに勝てない。

同じHTTPで流通する情報であっても、ブログとブログ以外の情報(言い換えればXML+pingとHTML)には、徒歩と自動車ほどの違いがある。正確にいえば、1日1本あるかないかの乗り合いバス(検索エンジンのbot)を待つか、自分で走っていくかという違いがある。


「ゆるいコミュニケーション」のプロトコル(対話の約束事)としてのブログ

「伊豆の踊り子」関係のネタを探していて痛感したのだけど、ブログじゃないサイトは(相対的に)コミュニケーションがとりにくい。

あなたの『伊豆の踊り子』の感想はとても興味深かったです。私のサイトで言及しました。よかったら見に来てね」ということを伝えるのに、相手もブログならトラックバック一発ですむ。消費カロリー(心の)はきわめて低い。トラックバックが使えないなら、まあコメント欄でもいい。多少消費カロリーは上がるが、気になるほどではない。

コメント欄と掲示板は似たようなもん、と思っていたけど、いざ書き込むとなると敷居の高さが異なることに気づく。記事に紐づいたコメント欄であれば、あらかじめその記事に関する話であるという前提が共有されるし、また「そのネタ限りのお付き合いだけ」という空気がある。一方で掲示板では、前フリ後締めを多少書かないと会話にならないし、何となく「今後にも渡って全面的なお付き合いをする」が前提とされているような空気がある。

件の「伊豆の踊り子」の感想があったサイトには掲示板もなかったんだけど、メールなんか消費カロリー(心の)が高すぎて、息切れしちゃって大変だ。というわけで一切連絡をしていないので、あちらの感想を書かれた方は私のブログの存在など知らないはずだ。私はブログの楽さに慣れすぎて、ブログじゃない相手とコミュニケートする面倒くささに負けたのだった。

このように人対人の対話プロトコルとしても、ブログはひとつの新しい形を確立した、と実感した。そういえば、この「参加のハードル(心の消費カロリー)が低い」、「(広く)ゆるいコミュニケーション」というのは、Web2.0的サービスを考えるときの重要なキーワードだといえる。

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