Web2.0時代に、ユーザーが経験しておくべき10のこと
本記事を改訂した『「Web2.0」を実感するために、経験すべき10のこと』のほか、Web2.0を超わかりやすく解説した入門書&経験のための手引書が出ます。
INTERNET Watchの連載「今日から始める! Web 2.0超入門講座」を加筆・修正した内容になっています。
インプレスジャパン (2006/07/12)
Web2.0という言葉はまだ、Web製作者、運営者の間で語られるだけの言葉だ。だが、Web2.0的なWebサービスは既に次々とリリースされており、一般ユーザーが経験できる範囲でもWebのあり方は確実に変わりつつある。
そんな中、新しいWebに適応できていないユーザーがいる。現実世界のメタファでしかネット社会を捉えられない人や、旧来のWebで満足してしまって新しいWebを積極的に体験しようとしない人がいるなあと、ちょっと前から思っていた。
現実世界のメタファでしかネット社会を捉えられないとは、ハイパーリンクや検索の概念が理解できず、「リンクはトップページに張れ」とか言っちゃう人が極端な例。旧来のWeb体験で満足している人とは、ホームページ・ビルダーは毎年買っているけどブログはやってないとか、はてなアンテナは使っているけどはてなブックマークは使っていないとか、そんな感じを想定している。
Web2.0の世界を普通に受け入れ、サービス群を使いこなせるようになるためには、ある程度のリテラシーが必要だと考える。では、そのリテラシーはどのように育つのだろうか。やっぱり経験が必要だろう。
まず、これを経験してみろよ、そうすればWeb2.0も皮膚感覚として理解できるさ! というものを10個挙げてみた。
(1)ネットで知り合った人と会い、リアル付き合いをする
Web2.0の時代には、一方的に情報を受信するだけでなく、送信し、対話する、ネットでのコミュニケーション術が必須となる。とりあえずmixiのオフ会でも出てみて、ネットの向こうにいたのはこんな奴らなのかー、と認識してみることが大事だろう。ネットの向こういる人、って書くとそのまんまだが、文字情報から相手の人格を想像する力が養われる。
一方でリアル友達とネットで話してみて(メールとかで)、あいつがメールだとこんなキャラになるのかー、などとギャップを感じてみるのもいい経験になる。
(2)Q&Aサイト等で質問、回答をする
見ず知らずの人から知識をもらう、見ず知らずの人の役に立つ、教えてもらったらお礼をする、ということを経験する。同時にWisdom of Crowds(集団の知)の一種を体感することもなる(質問によってはならないけど)。こうした経験を積んだユーザーが増えることで、Webが役立つ知の交換場、優れたデータベースとして発展させることに繋がる。
(3)欲しいものについて検索し、掲示板やブログなどから口コミ情報を調べる
検索という行為の経験。あらゆるリソースはリソース単位でランダムアクセスされる、ということの経験。Windom of Crowdsに触れる。
(4)近くの書店で見つからなかった本を、オンライン書店で買ってみる
ロングテールに乗る経験。オンラインショッピングを利用する経験。
(5)RSSリーダーでブログを読む
単純にRSSを利用する経験。さらに、RSSでサイトの更新をチェックして読むだけでなく、ブログ検索エンジンからキーワードで引っ掛けた知らない人のブログを属キーワード的(?)に読むことで、情報が再編集されて新たな価値を持つことを経験する。
(6)ブログを持ち、モバイルPCや携帯電話、ネットカフェ等自宅以外の場所からコメントのチェックや更新をする
mixi日記でも可。端的にWebがプラットフォームになることの経験。
(7)商用サイトに要望を出し、取り入れてもらう。サービスを改善させる
そういう姿勢の商用サイトでないとダメだが。サービス提供者と利用者は対等の関係で話せる、サービス提供者はユーザーを協力者として捉えている、ということの経験。
(8)ソーシャル・ブックマークで情報集めをする/自分もブックマークする
フォークソノミー(集団によって分類された情報)の経験。みんなが集め、分類した情報を見る、そこに参加することを経験する。
(9)音声や動画の配信サービスを利用する
リッチコンテンツの経験。Ajaxのスクロール地図なども経験しておきたい。
(10)ネットでケンカする。可能であれば仲直りする
文字によるコミュニケーションの難しさを味わう。相手の発言をうまく読み取る方法を知る。ネットの論争で勝ち負けを争うことの虚しさを知る。対立の中から、うまい会話の進め方を学ぶ。
ユーザーにとって、従来のWeb→Web2.0の最も大きな違いは、一方的に「受け取る」メディアから、「参加(発信も)する」メディアに変わることだと思っている。なので、それに関連したことが多くなった。ここに挙げた10個を経験すれば、自然に進歩的なWebユーザーとして、Web2.0サービスを使いこなせるようになる、予定。これは違うだろ、とか、こういうのも必要だろ、というのがあったら、ぜひ突っ込みをお願いします。
こうして見てみると、4、9以外ははてなのサービスを一通り使っておけば体験できる。4だってAmazonで最終的に決算する以外ははてな内で体験可能だし、はてなの会議の模様なんかを視聴するとすれば、9も体験可能だ。はてなって素晴らしい。
- 2005.10.15
- [Web2.0関連]




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小林祐一郎