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おおきく振りかぶって 4巻 ひぐちアサ  

買いました。読みました。面白かった。この作品特集のワクワク感は、他の野球まんがでは感じたことがない異質な感覚で、それをうまく表現できないことがものすごく歯がゆい……と思っていたのですが、ひとつ仮説を思いついたので書いてみます。

おおきく振りかぶって 4 (4)
ひぐち アサ
講談社 (2005/07/22)
売り上げランキング: 18

この作品は、“文科系マインドを強く持った作者が描いたスポーツマンガ”なんじゃないかと。作者のひぐちアサはおそらく体育会系というよりは文科系の精神構造の人であるはずで(先に「ヤサシイワタシ」という写真部のマンガも描いているし)、文科系の目から高校の野球部を見ているのが、他のマンガとの違う点なんじゃないかなと思いました。

試験前に三橋家で合宿(じゃないけど)するシーンの雰囲気なんて、文科系特有の「学園祭前の高揚感」または「放課後の空気」そのもの。試合に臨む盛り上がりの中でも、勝つか/負けるかという勝負に挑むというよりも、どこか「発表会(それまでの努力の成果を出しましょう)」的な空気が漂っています。

「挨拶が気持ちいい」なんて、体育会系の空気にずっと浸りきってきた人には、改めて描こうと思わないポイントなんじゃないかなあ。主人公がいじめられっこキャラで、キャッチャーが頭脳派で、顧問も理論派の数学教師であるといった設定も、そういう世界観をスムーズに表現するためのもののように思えてきました。

というわけで、「おおきく振りかぶって」は文系少女(?)が描いた野球部マンガということで、スポーツやりたいけど、オレなんか入っても球拾いがせいぜいだよなー的にスポーツコンプレックスを持って成長してしまった人たちに、大いにおすすめだと思います。もちろん現役のスポーツ/非スポーツ少年たちにも。

追記(2005.7.26)
ここによると、ひぐちアサは中学・高校時代ソフトボール部に所属していたらしい。

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  • 2005.07.25