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「トラックバックはリンク&言及した相手にだけ送れ」と言われても……  

簡単なようで難しい問題だと感じたので、ちょっとコネてみたい。以下は言及リンク(相手の記事にリンクを張り、記事の内容にも言及していること)のないトラックバックの「何がいけないのか!」と逆ギレしているわけではなく、「いけない理由はこうだ」と説明している記事。非常に納得のできる内容ではあるけども、一方で、堅苦しいな、という感想もあるのが正直なところだ。

言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか(ただのにっき)

 

●トラックバックに関する深いリテラシーを学ぶ機会がない現状
多くの人にとって、トラックバックとは簡単には理解しがたい、未知なる技術だ。分かりやすいと評判の3分でわかるトラックバックを見ても、「ふーん(よく分からんけど)」、ぐらいの理解度であるのが実際のところだと思う。

実際にトラックバックを試して、そして、こういった説明を再び見て、ようやくトラックバックの何たるかをぼんやりと理解できるようになると思うが、この「試す」段階で使われる場の多くは、各地にあるトラックバックセンターの類である。こういう場所では「言及リンクせよ」なんてことは一言も言われないから、そこについてのリテラシーは身につかない。

また、確率からいって、多くの初心者ブロガーが受け取る「はじめてのトラックバック」は、おそらく言及リンクなんてしていないだろう。だから、みんな「そんなもんだ」と納得してしまう。

本などの解説記事では、言及リンクをするもんだ、という記事は一応入っているとしても、そこはあまり読まれないだろう。トラックバック初心者は、まず操作法を覚えることで精一杯なのだ。その後、ふたたび本を読んでリテラシーの勉強してくれればいいが、さっさと実践の場に行ってしまって「そんなもんだ」と思われてしまえばアウトである。

あと、トラックバックには「たくさん送ればアクセスを増やせる」という面が確実にあって(この前も、そんなことを書いてたゲラに赤を入れたことがあった)、周りもやってるから「そんなもんだ」+「まあいいや」で突き進んでしまうのは、日本人の悪い面といえるのかもしれない。

 
●トラックバックしたくなる心理
トラックバックに関するリサーチのデータがある。

「面識のない人からのトラックバックはうれしい」が7割以上(CNET Japan)
元データ

ここで、「どんな記事にトラックバックを書きたいか」という質問に対して、64%が「共通する内容の記事」、さらに54%が「趣味趣向が同じような人の記事」と答えている。日本人(日本人特有?)の感覚として、トラックバックみたいな道具があったら「あ、キミも?」と肩を叩くかわりに使いたい、という人が圧倒的に多いのだろう。

私も、こういう感覚は理解できる。それに、多くのトラックバックセンターは「こんなお題にみんな答えてねー」と、お仲間さん集まれ的な趣旨で運営されており、そこで練習した人が、そのノリを持ったままでトラックバックを応用しはじめるというのも、まあ自然な流れだと思う。

一方で、「トラックバックをきっかけに、他ユーザと知り合いになったことはあるか」という問いに対して「ない」が83%というのは、同調はするけど調和はない、というお寒いトラックバックの現状が見える。このままではイクナイ! といって立ち上がるべきなんだろうか。

 

●「スパムと同じ」は厳しすぎかなと思う
先の記事には、「言及リンクをしないTrackBackはspamと同じ」ということが書かれている。

これとよく似たロジックを見たことがないだろうか。「うちのサイトに来て商品を買って欲しいと思ったからメールしたのだ」「メールを受け付けているのだから、黙って受け取ればいいではないか」「不要なら削除してくれてかまわない」……そう、スパマーの論理(屁理屈?)である。

私なら、前述のように「あ、キミも? ボクもさ!」的な共感で送られた無邪気なトラックバックまで「スパムと同じ」とはとても書けない。なんか気の毒だから。

●「共感」システムをグローバルに導入すれ
それにしてもトラックバックは共感の意を表明するツールじゃねえ、というのは正論であり、だとすると代案を考えたほうがよさそうだ。「あ、キミも? ボクもさ!」的な感情を表すための、別の道具が欲しい。

現状、サービス内のローカルなシステムでしかないso-net Blogの「nice!」やStylogの「共感」のようなシステム(同じサービスの会員が、それに共感したらボタンを押すと、「nice!」や「共感」のカウントが上がるシステム)が、それに近い。日本のブログ界の標準プロトコルとして整備されたらウケそうな気がする。今ある「へぇボタン」も近いが、「共感」は共感者が見えるのがトラックバック的。

まあ、「共感」システムにも問題になりそうな部分がないわけではないけども、トラックバックが使われるよりはずっとスマートだと思う。


最後にちょっとまとめてみると、

・「言及リンクせよ」みたいなリテラシーの普及は、分かってる人が分かってる人の言葉でいくら言っても、本来伝えるべき層には伝わらない
・そういうリテラシーの普及を考えるよりも、とりあえず「リンクのないトラックバックは弾く」という防御システムの実装が効果的だろう。SixApartさんよろしく
・「共感」や「nice!」のようなグローバルなシステムはとっても必要なんだと思う
・細部は各自がポリシーを掲げていくのがいいんじゃないだろうか。個人的には言及リンクのないトラックバック=悪というほど、厳しくは考えていない

といったところだろうか。

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  • 2005.06.29