久しぶりにブログブームを終わらせてる人を見て
ブログブームは終わる、もう終わる、ほら終わってるぞ、と言う人は「ブログがブームだ」といわれ始めた次の瞬間から存在したと思うが、目立つ場所で言っている人を久しぶりに見た。
何をして「ブーム」と呼ぶのかというのがまず問題ではあるのだけど、各ブログサービスではブログの開設数、pvともに伸び続けているし、ビジネスブログビジネスブログいう人たちの勢いはこれからもっと激しくなりそうだ。
また、マスメディアを巻き込んでのブームという意味でいえば、むしろこれから。広く一般人が「そうだ、ブログ読もう」という行動パターンを身に着けるかどうかは、今後の一般誌(紙)やらテレビやらでの露出が鍵を握るだろう。
いくつもあったマスメディアからの執筆のお誘いをすべて断り、第1次ブログブームの間にライターデビューする機会はつかみ損ねた、ということだけは言えるだろうと思う。
このあたり、匿名の存在であるR30氏が実はライターや編集者など既にマスコミ人であるかもしれず、単に「R30というペルソナでのマスコミ進出は考えていない」というだけの話なんだろうから、それはもうブームに乗るの乗らないの、掴むの掴まないのという話ではなくて、個人的な自己プロデュース法の問題であろう。
R30氏のエントリーは、個人的にブログに倦んだ感情と、ブームの終わりという大きな流れをむりやり一緒にしているように読める。ただ、確かに「個人が個人として発言するブログ」のパターンが出尽くした感はあり、これを指して一つの山を越えた、という感覚には同意できる。
また、ブログ出版ブームも一巡すれば落ち着くだろうし、「ブログから本になったんですよ」の売り文句で書店の平台が取れたり、あちこちのブログで取り上げられたりすることもなくなり、「ブログでライターデビュー」ブームも落ち着いていくであろう、という予想ができる。
さておき、R30氏のこのような感慨には、ブログにおける自己プロデュースとブランディングの問題、そしてネットとリアルの乖離に関する問題、ネットというメディアの事業としての問題が関係していると感じた。
まず自己プロデュースの問題。「ブログで食う」ということが一時話題になったが、「ブログを書く」という著述業としてのみでなく、ブログによるマーケティングで自己を売り出す、ということを考えれば、「食う」ことに繋げる媒体としてのブログの意義は大きい。ここのブログを見ての執筆打診は聞いたこともない編プロからの不躾なものしか来ないあたり、なんともションボリなんだけど。
野心的にブログを始めたる人は、そこまで考えてやるべき、ということか。
ネットとリアルの乖離に関する問題。ブログをあくまで趣味として、余技のひとつとして続けるのであれば、どうしても本業が忙しいときには書けなくなる、思わぬ出来事によって執筆意欲を失うこともある。それは仕方のないことで、そういうときにあまり無理して書こうとしてもろくなことが書けない。
ネットというメディアの事業としての問題。「ブログで食う」ことの話にも繋がるけど、ブログはせいぜいトップブロガーでも一日数十万pvといった数字で、テレビに比べればニッチなメディアだ。
また、「編集」が加わらないことがよしあしで、適当に喋ったり書き散らかしておけば後は「編集」が権威や説得力をつけてくれるマスメディアと違い、ブログは書いたままが流通する。マスメディアはちょこっと喋るだけでまとまった金になるが、ブログは金にならない。
ある程度ブログで力をつけた後はマスメディアで楽したい、という考えになるのは当然のことだと思う。
- 2005.04.27


