無料ブログホスティングは1年後に全滅している?
前に書いたエントリーがARTIFACT@ハテナ系に「ブログホスティングは儲からない」というセンセーショナル気味な見出しで取り上げられたおかげか、微妙に反応がありました。
このエントリーのキモの部分は4段階あって……、
ブログホスティングが儲からない、なんてことはない
というのがひとつ。単純にホスティング事業として成り立たせるためには課金への抵抗意識が低いプロバイダー系じゃないと難しいような気がしています。それに、一部で導入されているキーワードマッチ広告だって、ブログの平均的な情報の質/ブログホスティングの運営コストを計算すれば、事業として成り立たせるのはかなり難しいでしょう。このあたり、具体的な数字を持っていないのがアレですが。とはいえ、ブログで収入を得る道はこれだけではありません。例えばマーケティングや口コミ収集の場(一種の読者コーナー的なもの)として、メディア企業と組んでコミュニティを育てていくことで、新しいビジネススキームが生まれてきます。このあたりは、一部で論じられている「参加型ジャーナリズム」の話とも重なるテーマです。
そして、もうひとつは、
ブログによるコミュニティは、自前でホスティングをしなくても作れる
という話。ブログの特徴のひとつとしてオープンアーキテクトである、ということがあり、トラックバックの仕様なんかも統一されています。そこでトラックバックセンターのような仕組みを核にコミュニティサイトを作れば、自前でホスティングの運営をせずにコミュニティを持つことも可能になります。ライブドアの人もココログの人もJUGEMの人もgooの人もみんなが集まれるコミュニティを、第三者が持てるわけです。アリエールの困ったさんコンテストなんかは、この好例と言えるでしょう。逆に三越コミュニティサロンなんかはどうなっていくのかなあ?
ブログホスティングは「適性価格」に落ち着いていくかもしれない?
とはいえ、みんなが「困ったさんコンテスト」になっちゃうとホスティング業者がなくなってしまい、そもそもブログを使ったコミュニティが成立しなくなってしまいます。となると、ブログホスティングの行き先は2通り。ホスティングサービス単体で事業として成立する「適性価格」のサービスが台頭してくるのか、それとも、ライブドアのような今更無料ブログホスティングをやめられない業者が市場をリードし、無料のまま続いていくのか。
まあ、ライブドアのような「安かろう問題も多かろう」サービスと、それなりにお金は取るが質のいいサービスの両者が並び立つ、という状態が現実的な落ち着きどころで、実際に無料ブログホスティングサービスが全滅することはないでしょう。一時期の無料ホームページサービスのような感じで(無料サービスは広告が邪魔、みたいな)。
囲い込みたいならブログじゃなくていい
自社でコミュニティを持ちたい、というのが主目的なら、別にブログでなくていい、ということもあります。ブログブームも落ち着いてきた昨今においては、「ブログ始めました」だけではIT系のニュースにすら取り上げてもらえなかったりして。じゃあ何がいいかといえば、いわゆるソーシャルネットワーキングと呼ばれているコミュニティエンジンが最適でしょう。他のエントリーでも書きましたが、SNSでは「ここが自分の場所である」ことを認識させることで、荒れを起こす言動への抑止効果が生まれ、また、「友達もやってます」ということを視覚的に見せていく(例えば友達リストで)ことで、続けやすく、辞めにくく、情報を出しやすくさせています。
ヤマハやANAは、ブログじゃなくてこっちに目をつけているようです。しかし、自分のところに全体を囲い込み、一からコミュニティを育てることがベストな選択なのかなあ? というのは疑問に感じています。特にSNSはコミュニケーションが濃いため、いくつも掛け持ちさせられるのは苦痛になります。
例えばmixiのような既に育っているSNSの中に特設コミュニティのような形で自社のエリアを構築して、そこの既存会員全員を相手にする、といった形の方がいいんじゃないかなあ。これは逆に、mixiにとって大きなビジネスチャンスですヨ、という話でもあるんですが。
- 2004.11.29


