「BLOG FRIENDS」に見る、ブログを通じたコラボレーションの可能性
7月が「7分」だったので8月は「8分」と来るかと思ったら、7分でした。ブログの話題性が増して行くのに比例して、1月に1分づつ伸びる、という設定かと思っていたのに……。
それはさておき、この記事の最初にある「BLOG FRIENDS」について思ったことを、ここに軽くまとめておきたいと思います。
「BLOG FRIENDS」というのは、gooブログ利用の有志が集まって作った文芸系同人誌で、今年の夏コミで出品されました。
文芸ジャンルでコミケに参加していた二瓶氏が、Blogでコミケのことを書いたところコメント反応があったのをきっかけにして、自然発生的に「BLOG FRIENDS」を作ることになったという。しかも、この企画を進めるうちに「#1」が付いた。同じBlogユーザーであるという仲間が、さまざまな原稿を持ち寄り、ひとつの同人誌、その第一弾を作成したのだ。Blogというネット上のものが、オフラインの同人誌という形に結実した。
ゆるやかな繋がりを引っ張りきるための、強力なコアが必要になる
パソコン通信の時代から、掲示板に集まった仲間が同人誌を作る、という流れはまったく珍しいものではありません。こういった企画の原動力としては、同じ(閉鎖)空間に集まった者どうしの仲間意識やお祭りワッショイ感が後押ししてくれた、という面がありました。同人作家ひとりひとりがブログを持つ場合、人どうしの繋がりはゆるやかで、ワッショイ感は起こりにくくなります。それだけに、コアになる人物に強力なカリスマ性やリーダーシップが求められたり、魅力的な企画でないと動き出しにくくなったりするでしょう。とはいえ、これは決して悪いことではなく、しょーもない企画に振り回されることが減って、かえって良いことかもしれません。
逆に、面白い企画であれば、より広いフィールドから人を集められるようになりそうです。掲示板の時代であれば、その掲示板に以前から参加していたメンバー以外は、なんとなく参加しにくい、参加しても、ちょっと「お客さん」ぽい感じでしたから。ブログであれば人を募集するにしても、スカウトするにしても、広いフィールドから行えるようになります。
多様なスタンスでの活動が許容される
ブログのコメント欄に常連が溜まり、掲示板風に運用されれば、従来の掲示板となんらかわらないコミュニティが形成されます。そうでなく、コメント欄での馴れ合いを排して適度な距離を保った付き合いをしようとすれば、そうなることもできます。掲示板では、良くも悪くも「適度に馴れ合うこと」が必要でした。あまり書き込みをしないでいると「消えた」ことになってしまったり、中心になっている話題に食いつかないでいるのが難しかったり。
「君子は和して同ぜず 小人は同じて和せず」という孔子の言葉がありますが、ブログは、個人として「和して同ぜず」というスタンスを取りやすいシステムになっている、と感じています。
掲示板の常連メンバーで同人誌を企画するとき、この人はできれば外したいけど、外すといろいろ面倒くさそうみたいだしな……てな悩みが生じたりもするものですが、ブログの繋がりであれば、そういう面倒なことに悩まされる機会も減りそうです。
少ない労力/知識で続けられるため、多くの人が参加できる
掲示板などのコミュニティは、参加するためにけっこうなエネルギーが必要でした。毎日ログをチェックして書き込みをしたり、急にチャットが流行って、夜な夜な仲間に呼び出されたり。特に同人誌などで活動する人にとっては、「ネットにはまって創作活動がおろそかになる」という問題がありました。ところがブログであれば、前述のように自分のペースを保った活動をしつつ、人との関係も適度に維持する、ということがやりやすくなっています。また、要求されるパソコン知識の水準が低いため、より多くの人が参入できるようになっています。
今後、より良い(同人作家向けの)ブログツールが登場すれば、同人作家ブログの輪は、昔の同人作家ホームページの輪よりも大きいものになるかもしれません。
もちろん、これらは同人作家に限ったことではなく、何かやりたいすべての人にとって、今までよりも良い環境を得やすくなったと言えそうです。
- 2004.09.06


