Adobe Photoshop Lightroom 5を使ったRAW現像の作業手順メモ

Adobe Photoshop Lightroom 5の使い方がある程度わかってきたので、自己流ですが、基本的な現像作業の手順をメモしておきたいと思います。

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こちらの補正前の写真(左)は、典型的な失敗写真です。黒っぽい建物に引っ張られて露光時間が長くなりすぎた結果、空が白く飛んでしまっていて、桜の花も白っぽい。肝心なところのディテールもイマイチ。しかし、RAWデータから補正することで、右の写真ぐらいには救うことができます。

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元データのヒストグラムを確認する

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元のRAWデータのヒストグラムを見て、写真に色の階調がきちんと記録されているかを確認します。

この写真は空が白く飛んでしまっているように見えますが、ヒストグラムを見ると右端近くにかなり集中しているものの、右端にぴったりと貼り付いている(白飛びしている)わけではないので、補正しだいで空の色も何とかなるんじゃないかということがわかります。

RAWデータの段階で白飛びしていたら、もう「描く」かあきらめるしかありません。

ヒストグラムを見ながら基本補正パネルで全体の色を整える

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最初に、基本補正パネルで全体の色の補正をします。上の2枚の画面写真を比べると、右端に寄っていたヒストグラムのピークが、かなり真ん中側に来ていることがわかります。

この写真の場合、まずは白く飛んでいるところを戻すために「白レベル」を大幅に下げ(左に=暗く)、続けて「ハイライト」も下げます。

次に、建物の黒く潰れ気味の部分のディテールが見えるように「シャドウ」を上げ(右に=明るく)て、全体を引き締めるために「黒レベル」は若干下げました。

続いて、ヒストグラムのバランスと写真の感じを見ながら、「露光量」を補正。ここでは空の色を濃くしたかったので、若干下げています。バランスを見ながら「コントラスト」も調整(ここではやや下げ)し、だいたいの色のバランスを整えます。

ホワイトバランスは、この写真では補正の必要なしと判断しています。

基本補正の原則は、ホワイトバランスを整えたあとで、白・黒レベル→ハイライト・シャドウ→
露光量と、端っこのヒストグラムを真ん中に寄せながら全体のバランスを整えていく、という感じで行うのがいいそうです。

HSLパネルで部分的な色の調整をする

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これはあまり普段やらない補正ですが、この写真では桜の花を少しでも鮮やかに、空をもう少し濃く(暗めに)したかったので、HSLパネルの、「写真内をドラッグして調整」機能を使って補正をしました。

彩度の補正で桜の花のあたりを上にドラッグすることで、桜の花の色(パープル、マゼンタ)の彩度が上がり、輝度の補正で空の部分を下にドラッグすることで、空の色(ブルー、シアン)の輝度が下がります。

ディテールパネルでシャープネスとノイズを何とかする

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Lightroom 5を使ってみて、ディテールパネルできっちり調整することで、ノイズを抑えながら、かなりエッジの立った写真を作ることも可能なのに驚きました。

この写真の場合は、手前の桜の花にはわりとピントが来ていたので、やや「シャープ」の適用量を上げ、「半径」と「ディテール」をそれぞれわずかに上げて、ノイズを抑えるようにしています。

次に「ノイズ軽減」の「輝度」をこころもち上げて、ザラザラした輝度ノイズを軽減させています。

レンズ補正パネルで歪みを補正する

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普通は、RAW現像の最初にレンズ補正をやるのだそうです。Exif情報にレンズ情報が入るレンズを使っている場合は「プロファイル」の「プロファイル補正を使用」をチェックするだけで、レンズの情報を自動取得し、レンズの特性による歪みが補正されます。

ですが、Exifに情報が残らない変なレンズをよく使っているので、自動で補正できなくなります。一応Lightroomが情報を持っているレンズならば、手動でレンズを選ぶことで、適切なパラメーターが適用されて補正されます。

レンズの歪みも味だし……ということでふだんはあまり補正していませんが、建物や町並みの写真では、補正した方がいい場合が多いですね。ここでは、近い設定と思われるレンズのパラメーターで補正しています。

補正ブラシで部分的にシャープにする

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これも普段やる補正ではありませんが、ピント外だった部分に目立つパーツがあったので、補正ブラシでシャープネスを高めるように設定して、葵の御紋の部分だけをなぞり、ディテールが出るようにしました。

トーンカーブで全体を仕上げ

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最後に、トーンカーブを使って全体の色味を調整し、仕上げます。トーンカーブは基本補正パネルの補助的に使われることが多く、トーンカーブの「ハイライト」「ライト」「ダーク」「シャドウ」はそれぞれ基本補正パネルの「白レベル」「ハイライト」「ダーク」「黒レベル」に相当するそうです。

補正作業の中で使うタイミングは好きずきで、という感じになるようです。個人的には、ヒストグラムのバランスではなく写真の色味を見ながら補正する場合には、こちらの方が調整しやすいと思っていて、基本補正パネルをいじるだけではしっくりと来ない部分を、いい感じに持っていきたいときに使います。

ここでは、輝度を落とした空の色が重くなってしまっていたので「ハイライト」を上げ、ほかも少しずつ上げました。

トーンカーブをいじったところで、ヒストグラムの右半分の山の分布がぐっと広がっていますね。階調が豊かになっている感じなんでしょうか、よくわかっていませんけども……。

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これで完成とします。キャリブレーションなどはしていませんが、趣味のレベルだしこれでいいか、ということで。

Lightroom 5を使う前はPhotoshop CS4のCamera Rawで現像していましたが、Lightroom 5の方がインターフェースがわかりやすく、「ここを調整すると何が変化するのか」が理解しやすいです。

また、Photoshopの場合は「現像してから編集する」という感じになりがちでしたが、Lightroomの場合、RAWのデータをきちんと調整して仕上げ、という感覚で作業ができるのも、何のためにRAWで撮って現像しているのかがわかりやすく、いいなと感じています。

写真をFlickrに置いています。

参考書はこちら。

Photoshop Lightroom 5 プロフェッショナルの教科書 思い通りの写真に仕上げる現像の技術
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