はやぶさ、社会脳、個人情報…。「未来」感あふれる日本科学未来館(お台場)の常設展示

日本科学未来館の見どころは、立体視プラネタリウムだけではありません。常設展示も充実していて、3年ぶりに行ったら大幅にアップデートされていたのに驚きました。

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日本科学未来館 (Miraikan)

日本科学未来館の象徴的な展示といえば、この「ジオ・コスモス」。前に来たときは工事中だった気がしましたが、今では地球や月の様子を写し出し、さまざまな解説にも利用されているようです。

ちょっと見えにくいですが、写真の奥に見える3階展示フロアの台に乗ってうまくポーズを取ると、ジオ・コスモスを持ち上げているような写真が撮れるという小ネタも。下(1階)は広いロビー状のスペース兼企画展示場入り口になっています。

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イプシロン、はやぶさ、スーパーカミオカンデなど最新科学の目玉を展示

さすがは国立の科学館、と感激するのは、最新の「科学」展示の数々です。5階「世界をさぐる」の入り口にあるのは、イプシロン……の映像を1階インフォメーションロビーで流しているよ、という告知の看板。

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後ろのロケットエンジンと、イプシロンの関連性はないようです。

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小惑星イトカワと「はやぶさ」(ガラスの裏から撮っているので文字が反転してます)。奥に見えるのはしんかい6500。

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はやぶさのプロジェクトマネージャー・川口淳一郎教授の映像。「一番おもしろかったのは どこにも手本が無いことでした」。かっこいい。

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スーパーカミオカンデの模型。

ひとり、ふたりで、みんなと——社会ネットワークと未来の展示

「社会科学」というジャンルもある以上、これも「科学」の一角ということでしょうか。それとも「人間科学」の一端か? 「人間」の展示エリアでは「ぼくとみんなとそしてきみ」という、仕掛け絵本を模した展示がありました。

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ふたりでいると、行動の「模倣」や感情の「同調」が起こるよ、という部分。この前は「ひとり」、次は「みんなと」です。

この展示は、パステルカラーと曲線でやわらかーく作られていて、「お勉強」的な難しさはないけれど、親子でやりながら「こういうことあるよねー」と話すのに、とてもいい材料だなと思いました。

これからの時代、社会ネットワークのメタ的な認識と、それに基づいた行動が大事になると考えています。そういう意味でまさに「未来」向けの展示なのではないでしょうか。

チンパンジーの研究家として有名な、京都大学 霊長類研究所の松沢哲郎教授が監修されているそうです。

想像するちから――チンパンジーが教えてくれた人間の心
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自分の情報を共有して楽しもうよ! ——「情報社会」の展示

3階「未来をつくる」にある「情報社会」の展示「アナグラのうた—消えた博士と残された装置」に、息子がハマりました。

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これは非常に説明しにくいんですが……、展示施設内にログインすると、自分の位置が常に補足され、その情報が施設内で共有され、「歌」として表現される、というもの。そこから、自分の存在や行動のすべてが「情報」になり、それを「共有」することで価値が生まれることを体験できます。これまた、これからの時代の重要なテーマだと言えましょう。

特設サイトで概要を見ることができます。
アナグラのうた

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情報を補足し、ログインした参加者と対話するのが、こんな目が話しかけてくる「残された装置」たちです。「ナガメ」「イド」「イキトイキ」「ワカラヌ」「シアワセ」という謎めいた名前が付けられています。

ここで共有される機械的な歌声と人間離れした独特のリズムの歌は、ボーカロイドに通じるものがあると感じられ、息子ももうちょっと大きくなったらボーカロイドの歌を聴くようになるのかなあ、などと思ったりしました。

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