ただいま本が手元にない(本棚のどこかに埋もれている)ので記憶だけで書きますが、一時期よく使われた(仕事としての野球を)「楽しむ」という表現に対し、違和感を表明したイチロー選手の発言があります。しかし「充実感を持って取り組むことを『楽しむ』と表現するのであれば、自分も常にそうありたいと考えている」といった保留を付けています。私も、そういった感覚で本書を読みました。
本書の前書きには、「プレイフル」という言葉について次のように書かれています。
この本のキーワードである「プレイフル」とは、物事に対してワクワクドキドキする心の状態を指す言葉である。キャロル(引用者中:前の段落で著者が紹介しているキャロル・ドゥエック氏のこと)のアイデアを参考にしながら、仕事を楽しむためのエンジンとして考え出した概念である。
全文を読む:働き方をメタ視点から考え直す機会をくれる「プレイフル・シンキング」
編集を担当した新刊「できるポケット+ Ustream」が、8月20日発売になりました。執筆は株式会社ヒマナイヌの川井さん、猪蔵さんのお2人です。
本書は、個人的にちょっとした新機軸の本です。私が担当させていただくこの手の解説書としては(たしか)初めての「企画段階でそのサービスのことをほとんど分かっていなかった」本なのです。
全文を読む:「できるポケット+ Ustream」出てます。そして出版記念セミナーが9月2日に
iPhoneのクラシックカメラ/トイカメラ風アプリはもういいや、と思っていたのですが、うっかり“アイコン買い”してしまいました。2本のアプリは、いずれもJixi Pix Softwareのものです。
Romantic Photo
Romantic Photo HD(iPad版)
Vintage Scene
Vintage Scene HD(iPad版)
「Romantic Photo」はその名の通りにロマンティックなエフェクトを多数収録しており、どうってことないスナップ写真を何となくいい感じにできます。
「Romantic Photo」で加工
全文を読む:味わい深いレトロ写真風iPhone/iPadアプリ「Romantic Photo」と「Vintage Scene」
「favShare」は、Instapaperとの連携が可能なiPhone/iPad用livedoor Readerクライアントアプリです。フィードの気になる記事を、Instapaperだけでなく、はてなブックマーク、Delicious、livedoor Clip、Read It Later、Tumblrに同時転送できます。しかも無料。すごい! 最高!
favShare 
ついに出たというか、以前から公開されていたものをついに発見したわけですが……。livedoor ReaderからInstapaperにうまく連携するアプリが見つからなくて、もうGoogleリーダーに乗り換えちゃおうかと思ったけどもPCからの操作がGoogleリーダーはどうもしっくりこなくて……と悶々としていました。これでlivedoor Readerと今後も付き合っていけそうです。
まず、livedoor Readerと各連携サービスのアカウント情報等を設定します。[ポスト設定]について詳しくはは後述
全文を読む:ついに出た! livedoor Reader→Instapaperの連携ができるiPhone/iPadアプリ「favShare」
東京ライフハック研究会で刺激され、最近4年ぶりぐらいにRemember The Milkを使っています。これが思った以上にいいです。
これまでタスク管理にはGoogle Tasksを使っていたのですが、基本的には短期的なToDoリストぐらいの使い方しかしていませんでした。今回Remember The Milk(RTM)では長期的なやりたいことまでを思いついたら脳に貯めずにすべて書き出し、次に何をするべきかはリストを見ながら考えて片付けるという形でやってみています。これが、かなり脳の負荷軽減に役立てられる手応えを感じています。
脳の中身をデータ化して、見通しをよくする
頭の中でいろんな情報を扱っている状態は、球体の中心に自分がいて、全方位を取り囲む情報に対しているような感じなのかなと思います。全体を見渡すことが難しく、大量の情報に囲まれているとプレッシャーがすごい。例えばアメリカ大陸ぐらいのサイズの「ストレス」があったりすると、そちらにばかり気を取られてしまったり、その裏側に隠れたものを忘れてしまったりしてしまいがち……。
しかし、頭の中の情報を全部書き出すことで、上からでも下からでも全体を見渡すことが可能になります。
全文を読む:「脳の棚卸し」をして、中身をクラウド化する
Evernote本関連でお世話になった、豚組の社長・中村仁さん(@hitoshiさん)のご著書です。実は、購入してしばらく積んでいたところに献本をいただき、2冊になってしまいました。恐縮です。
本書を読むにあたって最も知りたいと思っていたのは、Twitterを利用するためのコストをどう考えるべきか? ということでした。Twitter自体はもちろん無料のサービスですが、マーケティングに利用し実を結ぶまでには、相当な時間が必要だと考えられます。その時間をどのように評価すればいいのか、という点です。
その問題は、20ページの次のような記述で、あっさりと片付きました。
じつは、個店を魅力的なものにしてくれるのは、これまでチェーン店で「非効率」や「ムダ」とされてきたことだ。すなわり、お客様に少しでも喜んでもらうため、効率は後回しにして「あとひと手間」をかけること〜
つまり、小さなお店(個店)にとって、コミュニケーションに時間をかけることは正しい。かけるべきだ、ということです。そして、Twitterは従来のツールにない時間のかけ方(コミュニケーションのしかた、お客との関係の作り方)ができる、という話になっていきます。
全文を読む:"時間をかける"ことは正しい。「小さなお店のツイッター繁盛論」
Googleのサービスで情報整理しようぜ、という本ではなく、Googleの元CIOである著者ダグラス・C・メリル氏が、持って生まれた失読症というハンディを克服し、Googleなどの企業で仕事をこなすための考え方(整理術の原則)を紹介するという内容です。
メリル氏は、人間の脳を長所も短所もある1つの装置として考え、脳という装置が持つ制約を「くぐり抜ける」ための手段を講じる、手法を実行することが重要だと説きます。自分の「脳」とは自分そのものであり、それに限界がある、機能的な制約があるという認識を得るのは、簡単なことではないと思います。本書では、まずそこの発想を転換して、装置の機能に合わせた手法を取るべきだ、という考え方を提示します。
また現代社会のシステムについて、工場労働者を働かせることを基準に作られた、現代においては「どうしようもなく間違った」システムであるとし、その制約に対してもくぐり抜けるべきだとします。そして、個々人を縛る物理的、心理的、社会的制約の存在も具体的に認識し、これらをくぐり抜ける、または無視する、思い込みに過ぎないのなら捨ててしまえばいい、とします。
全文を読む:脳の機能的制約を前提とした情報整理術を説く「グーグル時代の情報整理術」
電子書籍の話題には手頃な取っ掛かりが掴めず傍観を続けていましたが、少し時間ができたので、現状で気になっている論点を3つに整理してみたいと思います。
(1)電子「書籍」たりえるための編集物としての強度はいかほど?
何をもって「電子書籍」の定義とするのか? と考えるとき、ブログ記事など流動性の高いWebコンテンツよりも強力に(高度に念入りに、俯瞰的に、より広い読者層を想定して)編集されている、ということが「書籍」としての定義となるかと思います。
どのような形態であっても、多様な読者がある程度共通した理解を得ることが可能で、また、多くの読者がある程度の長い期間参照し、学習したり議論したりするのに耐えうる強度を持つ編集物であること、を定義としていいのではないかと。そこにこそ、Webページではなくわざわざ書籍を買って読む価値があるのだと考えます。
そうだとして、どの程度まで編集されたものが「電子書籍」として受け入れられるものでしょうか? 現状の書籍編集の手のかけ方(会社により書籍の内容により千差万別ではありますが)は、もしかしたらコスト的に過剰なのかもしれません。「書籍のβ版」みたいな概念が広く受け入れられるイメージはあまり湧きませんが、現状の初校、再校程度にまとめたものを少数の読者に公開し、その意見を取り入れて完成させる、といった作り方はそのうち出てくるのではないかと思います。
全文を読む:電子書籍をめぐる議論の私的整理